1月17日から20日にかけて、5年生は食礼の授業を受けました。

食礼の授業では、和食(茶懐石)をいただく際の食事のマナーを学びます。
特別講師として、本校卒業生保護者でもいらっしゃる、たん熊北店のご主人 栗栖正博様をお迎えし、毎年ご指導いただいています。日本が誇る文化としての和食についてのお話をしてくださり、さらに、クラスごとに行った実際の食事の際にも、ご指導くださいました。

初日に全クラスが集まって、栗栖先生のお話をうかがいました。
茶懐石の食事のマナーを教えていただき、ユネスコ無形文化遺産にも登録されている「和食」についてもお話しくださいました。こんぶやかつおの旨味成分が入った「だし」を使っていること、刺身など生で食べること、食器を手に持って食べることなどが洋食とは違うところだそうです。
また、「京料理」が11月に文化庁から国の登録無形文化財に登録されたこともお話しくださいました。

 

 

例年は栗栖先生にご指導いただいて子ども達がごはんとすまし汁を作るのですが、今年度も感染症予防の観点から調理実習は中止しました。
ごはんは本校山の家で4年生が植えて収穫したお米を教員が炊きました。

いつもは茶道を習う礼法室「玲瓏軒」で、たん熊北店様のお重とお吸い物、そしてごはんをいただきます。毎日1クラスずつ4日に分けて実施しました。

 

 

お椀のふたを取る作法から習いました。まずはひと口いただくのが正しい作法です。

 

 

お重の中のお料理について、一品ずつ栗栖先生が説明してくださいました。

 

習った作法どおりにおはしを扱って、懐紙を持っていただきます。 

 

 

 

 

 

串に刺さっているお料理はおはしではずしてからいただくことや、お重の中の小さな器(猪口)は手に持ってよいことなども教えていただきました。

 

 

小学生がこのような本格的な食礼の授業を受けるのは、他ではなかなかない貴重な体験です。五感で食を楽しむこと、バランスの良い食事で健やかに暮らすこと、感謝の心 などたくさんのことを学ぶことができました。
栗栖先生をはじめ、お世話になりました皆様、ありがとうございました。