ディスカバリー沖縄コース 1日目(更新しました)
登録日:2018年7月11日/更新日:2018年7月12日
7月11日、ディスカバリー沖縄コースが出発しました。
ディスカバリー沖縄コース
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京都駅に朝早く集合し、出発式を行いました。安全に旅をし、良い学びができるよう祈ります。全員そろって出発です。昨日まで沖縄付近に台風があり心配しましたが、無事に飛行機も飛ぶと聞いて一安心です。見送ってくださった保護者の方々に見えなくなるまで「行ってきます」と手を振って出発しました。
伊丹空港へ向かうバスの中でクロワッサンとジャムパン、リンゴジュースの朝食をいただきました。
伊丹空港から那覇空港までは約2時間、沖縄には15分ほど遅れて到着しました。バスの中でお弁当をいただきます。ベニイモフライ、クーブイリチー(沖縄のこんぶの炒め物)など沖縄の名物が入っています。
沖縄は良いお天気で、風もあり、暑いですがからっとしています。子ども達も「暑いけど京都と暑さが違うなあ」と言っています。
沖縄コースの1日目は、沖縄に残された戦跡を訪ね、「戦争と平和」について考えます。最初に訪れたのは対馬丸記念館です。建物は対馬丸を模して船の形をしています。1944年、学童疎開の子ども達を乗せていた対馬丸は魚雷攻撃を受けて撃沈されました。
理事の渡口さんという方がお話をしてくださいました。対馬丸ではわかっているだけで1428人の犠牲者が出たそうです。ご自身もこの事件で2人のお兄様を失っておられます。お母様の悲しみについてのお話をお聞きし、弱い者が犠牲になる戦争の恐ろしさを実感しました。
みんなで文章を音読しました。憎しみの連鎖を断ち切る努力をしようと決意新たにしました。
次に、ひめゆりの塔、ひめゆり平和祈念資料館に行きました。ひめゆりの塔の前で黙祷を捧げました。
資料館ではまず、証言映像を見ました。子ども達は衝撃的な証言と映像に釘づけになりました。皆、神妙な面持ちで見学をしていました。
この思いを忘れず、ガマに向かいます。
アブチラガマの壕の中は、ひんやりしていて真っ暗でした。小学4年生以上も動員して作られたという石垣もありました。負傷兵を置き去りにせざるを得なかったという真っ暗な場所で、皆で合掌し黙祷を捧げました。想像超える悲惨さ、酷さに言葉が出ません。
「ぬちどぅ宝(いのちこそが宝)」という言葉を教えていただき、それを実感しています。
ガマを案内してくださったガイドの方へあいさつをしました。「僕にとって衝撃的な体験でした。忘れません。」
ホテルには15分ほど遅れて、無事に到着しました。お世話になるホテルの方にあいさつをして入館しました。
バイキング形式の夕食をおいしくいただきました。岬では花火大会が行われていて、花火大会を見ながらのお食事という優雅なひとときをすごしました。
食事の後、祈りとともに現地学習会を始めました。お家の方へはがきを書きます。
今日学んだことをしおりに書きとめました。
<子ども達の感想より>
- ガマは真っ暗で重い雰囲気でした。出口辺りで太陽の光が見えてほっとしました。きっと生き延びた方々も同じように感じられたと思います。
- 対馬丸事件で子どもを失った親の気持ちについて聞かせていただいたことを忘れません。戦争は恐ろしいと思いました。
- 語り部の方は戦争体験を語るのは辛かったと思います。その分、私達が伝えていかなければと思いました。
- ガマで亡くなられた方々が安らかに憩われますように。
平和の大切さ、命の大切さをあらためて実感した一日でした。
登録日:2018年7月11日/更新日:2018年7月12日