校長ブログ 2月22日(金) 2月の月の言葉『勇気』
登録日:2019年2月22日/更新日:2019年3月22日
今年度も残すところ約1ヶ月。児童達は、書き初め、学習発表会、スキー学習(合宿)、美術展など冬の行事にも積極的に取り組んできました。
2月のはじめに、朝のテレビ放送(宗教放送)で「日本26聖人殉教者」の話を全校で聞きました。自分たちの信仰を貫いて処刑されていった26人の勇気をきっと子ども達は、感じたことと思います。26人の中には、3人の少年の姿がありました。最年少12歳のルドビコ茨木、13歳のアントニオ、14歳のトマス小崎です。
最年少のルドビコ茨木には、次のようなエピソードが残されています。
『ある日、若いルドビコを憐れんだ役人が「信仰を捨てれば命を助けてやる」と言ったところ、「つかの間の命と永遠の命を取り替えるわけにはいきません」とはね返し、役人を驚かせた。』
『長い旅も終わり、殉教の地、長崎へ到着。西坂の丘に、26本の十字架が立てられた(1本ごとに名前が記されていた)。ルドビコは、自分の十字架がよく分からずキョロキョロしていると、「アレがおまえの十字架だ」と役人が指さすやいなや、走り寄って十字架に抱きついた』
『ルドビコは、聖歌を歌い、黙祷をして最期を待っていた。執行人が槍を構えると、「パライソ(天国)パライソ(天国)」と叫んで槍を受けた。』
12歳というと、今の6年生の歳です。何かを「決断する」のは、大人でも難しいことですから、ましてや、12歳の少年にとって、どんなに難しかったことでしょう。それでも、考えて決断し、決断したことに向かって命をかけてつき進んだルドビコの行いを思うと、一人ひとりが自分の考えを持ち、深く考える力を持つことによって、自分の言動に責任を持つことができるのではないでしょうか。「決断して行動する」これこそが、「勇気」なのだと思います。
これから、どう変わっていくか予測しきれない社会の中でも、「決断したことを責任を持って行動できる人」=「勇気ある人」になって欲しいと思います。
登録日:2019年2月22日/更新日:2019年3月22日