3月23日(金) 卒業式を終えて
登録日:2018年3月23日/更新日:2018年3月23日
子どもたちを喜びと祝福のうちに送り出した後、私たち教職員は、門の前の中庭で、卒業生やその保護者の方々と華やかな雰囲気の中で、互いに別れを惜しんでいました。写真を撮ったり撮られたりしながら、談笑のうちに時は流れました。
前日までの寒さはどこかに吹き飛んでいってしまったかのような、暖かい春の日差しをうけて、ノートルダムファミリーの1年に一回の幸せなひと時を満喫いたしました。
それぞれが行くことになった中学校に夢と希望を抱いて前進してほしい、また、体と頭と心に磨きをかけて、持てる能力がますますふさわしい時にふさわしく花開いてほしいと心からねがうのでした。
やがてにぎやかな別れの集いも終わり、卒業生たちは親御様と一緒に帰って行きました。彼等の後ろ姿を見送りながら、6年担任団は静かに校舎内に戻って来られ、急に静かになったその場所で、ぽつりぽつりと話されるのです。
"シスター、ぼくもう胸がいっぱいです。ふだんの練習の時に歌ってくれなかったA君が、しっかり口唇を動かして歌ってくれていたのです。もう、ぼくは・・"と声を詰まらせて涙ぐんでおられました。私も、その子どもが歌っているのを見ましたので、二人して、泣きました。また、卒業式の前に、"1年生のパートナーに十分親切な行いをしなかったので・・・"と言ってお詫びの手紙を書いて持って来たというのです。これは、ほんの一例です。
6年生の先生たちは、卒業していく子どもたち一人一人に特別な想いをかけられました。きっと、誰もいなくなった教室で、様々なことを思い出されて、涙しておられたのではないでしょうか。
幸せなこどもたち !
こんなに深く先生の心に刻み込まれた子どもたち一人一人への限りない気遣い。いつの日か子どもたちに気付いてほしい先生方の愛深さです。
卒業生のみなさん たくさんの優しい心遣いありがとう。
母校は皆さんの活躍を見守っています。お元気で。
シスターベアトリス
登録日:2018年3月23日/更新日:2018年3月23日