登録日：2016年9月 9日／更新日：2016年9月 9日

　2016年9月4日にバチカンでローマ教皇フランシスコは、マザー・テレサをカトリック最高位の崇敬対象の「聖人」に列せられ、列聖式が行われました。
　マザー・テレサは、1910年、現在のマケドニア・スコピエで生まれ、高校を卒業すると、修道女（シスター）になり、インドに派遣されました。高校で地理や歴史を教えていましたが、「神の声」を聴いて、最も貧しい人々への奉仕に一生を捧げることを決意しました。マザーは、「神の愛の宣教者会」を設立し、「死を待つ人々の家」を開設しました。1979年には、ノーベル平和賞を受賞し、1997年に87歳で帰天されました。そして2003年には、カトリック教会で「聖人」の前段階の「福者」に列せられたのです。
　「聖人」には、2つの奇跡が必要であるとされています。1998年胃がんのインド人女性の治癒は、「福者」になるときに認められた1つ目の奇跡とされ、2008年に脳感染症のブラジル人男性を回復させたことが2つめの奇跡と認められ、「聖人」に列せられることになりました。
　普通、「聖人」になるためには、早くても死後数十年、場合によっては死後数百年にも及ぶ厳しい審査を経てようやく認められる事が多いのです。マザー・テレサの行動は、生前から「聖人」に価するとも言われ、死後19年目での列聖は、異例の早さなのです。
　誰もが「聖人」のように振る舞うことはできませんが、少なくとも自分のことだけでなく、他の人のことを考える（気にする）学校生活をしていくことが大切になるでしょう。
　9月の月の言葉は、「責任」です。何事にも責任を持って行動できるようにしていきたいものです。

登録日：2016年9月 9日／更新日：2016年9月 9日