校長ブログ 11月18日(金) 亡くなった人のことを考えて
登録日:2016年11月18日/更新日:2016年12月15日
先日、近畿カトリック学校(京都、大阪、神戸のカトリックの学校)の小学校の宗教部会に参加するため、神戸にある百合学院小学校を訪れました。行ったときは、昼食後の掃除の時間でした。女の子だけの学校でしたから、みんなエプロンを着けて、静かに掃除をしていました。
宗教の授業の見学に行ったのですが、百合学院小学校の校長先生が、6年生の授業を行っていました。クラスの中には、18人女の子が座っていました。みな、真剣に話を聞いていました。その授業の中で教材として使用されていたのは、「本田美奈子(1967―2005)」さんでした。知っている人もいると思います。本田さんは、38歳という若さでなくなったのですが、2008年に出版された『本田美奈子.甦れアメイジング・グレイス―歌がつないだ"いのち"の対話』の中に収録されていたボイスレコーダーの録音を聴くことができました。そのボイスレコーダーの中では、母親のような存在であった作詞家の岩谷時子さんに対する励ましの言葉と感謝を表したアメイジング・グレイスの歌声がありました。急性骨髄性白血病で亡くなる少し前でしたが、しっかりした歌声で歌っているのを聴くと、少し涙が出てきました。自分の体が弱っているにも関わらず、人を気遣い、感謝を忘れないその心と行動は、すごいと思いました。
本田さんは、亡くなる前に「ありがとう」という文章を書いています。その話がまた感動します。絵本になっていますので、ぜひお子様と一緒にご覧になってはいかがでしょうか。
登録日:2016年11月18日/更新日:2016年12月15日