登録日：2016年10月 6日／更新日：2016年10月 6日

「人の振り見て...」　――　「我が振り直せ！」
「糠に...」　――　「くぎ！」「それ、どういう意味！？」

　ＡＳＣルームでの『ことわざかるた』の一コマです。この時、ふと思い出しました。
　2年生の男の子。元気よくＡＳＣルームにやってきますが、1年生の時からいつも靴は脱ぎっ放し、荷物も入り口に放りっ放し...。なかなか改善されず、時期を待つか...と日々やり過ごしていたところ、新年度になり、1年生が入ってくると、やはり荷物を自分のロッカーに片付けられない1年生が数人。2年生が帰ってくる時間になってもまだ出しっ放しの1年生にお小言を言っているところに、例の2年生がやってきました。「お帰り！」とだけ声をかけ、1年生の指導に戻ったところ、そうっと傍を通り過ぎ、黙って自分のロッカーに荷物を入れに行きました。
　その後は、靴はまだ脱いだままのこともありますが、荷物はロッカーに入れるようになり、いまだに注意をされている1年生を横目で眺めています。

　自分を客観視できるようになるのは、子どもの成長の証の一つです。手のかかることが一つ減り一抹の寂しさはありますが、子どもの成長を実感できる嬉しいできごとでした。
　ちなみになかなか手がつけられなかった宿題も、何も言われなくてもはじめるようになりました。

ＡＳＣ　永井　典子

登録日：2016年10月 6日／更新日：2016年10月 6日