9月1日(木) できたよ!なすとししとう
登録日:2016年9月 1日/更新日:2016年9月 1日
生活科の野菜作りの学習でなすとししとうととうもろこしを育てました。なんと、とうもろこしはカラスに食べられたのかほぼ全滅で収穫に至らず。しかし、なすとししとうは立派に育ち、収穫することが出来ました。
八百屋さんやスーパーには、多くのししとうとなすが並んでいますが、学校で収穫したこのししとうとなすは、子どもたちにとっては大きな意味をもつ、格別大切な野菜でしょう。それは、彼らが自分たちで野菜のまわりの雑草を抜き、野菜を育てる体験ができたからです。
私たちは、生きてきた中で積み重ねてきた体験によって自分をつくっているところがあります。自分の納得や実感、そして本音も、その体験が基になっていることも多いわけです。そして、子どもたちにとっては意味と意義ある体験は人としての育ちのエネルギーになります。没頭する体験、やり遂げた体験が、子どもたちの大きな自信を生み出すことがあるように。その意味では、成功だけでなく失敗も大事な体験です。いえ、むしろ自分を豊かにつくるための豊かな体験には、難しい課題に挑戦することもなくてはならないことではないでしょうか。難しいことに挑戦する以上、失敗も時にはあるものです。そして、失敗を乗り越える体験は、失敗無しにはできないことでもあります。
心を込めて野菜を育てた今回の体験は、きっと子どもたちの心に大切なものを残してくれるのではないか――そんなことを考えるとうれしくなってしまう私です。
子どもたちが収穫したばかりのなすとししとうをスケッチしました。
1年担任 鎌田裕子
登録日:2016年9月 1日/更新日:2016年9月 1日