登録日：2016年5月 2日／更新日：2016年5月 2日

「先生！」ある男の子の声に私は立ち止まりました。新しいクラスが始まって、数日が経ったある日のことでした。

「僕やっぱり、執行委員に立候補したい。」よくよく話を聞いてみると、クラスで立候補を聞いた時に手をあげることができなかったけれど、やはりやりたくなって勇気を振り絞って放課後に１人で言いにきたのでした。

後日、保護者の方とお話をした時にその話題が出ました。すると、その話の裏に温かいお話があることがわかりました。

どうやら、その男の子は家に向かって帰っている途中、立候補できなかったことを悔やんで立ち止まっていたそうです。そんな時、仲の良い友達が近くを通ったので相談してみると、「立候補するべきだ。」と言ってもらったそうです。その後、帰りが遅いことを心配した保護者の方も加わって、話をした結果、自分１人で言いに行くと決めたとのことでした。

やってみたいことをみんなの前で表すことはなかなか難しい場面があります。そんな時に、まわりからの温かい言葉が子ども達の力になるのだと、この話を聞いて再確認しました。

温かい言葉が溢れ、やりたいことをやりたいと言えるクラスになるように、子ども達と協力していきたいと思っています。

５年担任　與座　幹太

登録日：2016年5月 2日／更新日：2016年5月 2日