登録日：2017年2月 6日／更新日：2017年2月 6日

　中学生の頃、歴史の教科書で見かけたのが,最初の出会いだった。何気なく,「動物の絵が描かれているんだな。」と,思ったぐらいの印象だった。その後、何度か3年生の担任を経験し、学習発表会にも取り組んできたが、今年、こんなに「鳥獣戯画」に深く魅せられるとは思わなかった。「京都を勉強してきたけれど、何が印象に残っていますか。」と子どもたちに聞いたところ、「鳥獣戯画です。」という意見があり、そこから入っていった。気になればなるもので、本屋でも「鳥獣戯画の謎」など,自分の気持ちにぴったりの本を見つけ,感動し,子どもたちに,「先生はこんな本を見つけました。読めば読むほど,今すぐ高山寺に行きたくなってきました。」と言うと、「12組みんなで今すぐ行きたい。」「タクシーに乗って行こうよ。」「創立記念日の日がある。」等。まずは私が行ってきた。何と幻想的な風景か。場面を6つに分け、子どもたちがせりふや場面の意味を色々考えた。そして結末。蛇の登場。脱皮。新しい時代へと京都が創生されていく展開とした。はじめは,小さい声だった子どもたちも大きい声が出せるようになり,間をとりながらよく演じてくれたなと思う。テーマ曲を作ったり、おそろいのヘアバンドをしてみたらどうだろうか・・・また、劇中の音楽を考えたり・・・絵がシンプルなので和太鼓を使って子どもたちにたたかせたらおもしろいかな、へびの出現は黒い長い布でウェーブして表現したら・・・音はシンバルがいいかな・・・など、毎日工夫しながら、子どもたちと取り組んだ。

　神様,「鳥獣戯画ファンタジー」を通して,後半も子どもたちと素晴らしい時間を過ごせたことに感謝します。

3年担任　坂瀬雅美

 

登録日：2017年2月 6日／更新日：2017年2月 6日