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NDダイアリー

1月24日(火) 子どもの潜在能力を引き出すには

登録日:2017年1月24日/更新日:2017年1月24日

 「『30代~40代』と『65歳以上』の人の2015(平成27)年度の体力・運動能力調査について,スポーツ庁が示した解釈によると肥満度や歩く能力は,過去の運動経験に関係なく,今運動しているかどうかにかかっている。」という今までの視点とは異なるおもしろい記事が体育の日にちなんで朝日新聞の14面に出ていました。つまり,スポーツ経験がなくても,今運動をしていることが健康に良い影響を与えていると言うことです。このことは,若い人やお年寄りに限らず子どもたちにとってもとても大事なことであるといえます。
 朝早く登校し,運動場や体育館で体を動かしている子どもたちの顔は活気に満ちています。精神的にも肉体的にも体に良い影響を与えていることは明確です。この良い影響が弾みや切っ掛けとなって他の教科や学校生活の豊かさに繋がっていってくれることを期待したいものです。
 そのためには,体を動かすことのおもしろさを授業や自由時間を通して体験させることが必要です。生活環境の大きな変化が子どもたちの体を動かすことの時間や場を奪っていってしまったことはとても残念です。グローバル化による格差と言う言葉が盛んに使われていますが運動による二極化も拡大していることは明らかで,現時点ではどうすることも出来ません。とはいっても放って置いていいのでしょうか。
 子どもたちに自分が子どもの頃体験したことを体育授業や担任の許可を得て話すことがあります。すると,聞いていた子どもたちは,いいな,ぼくもやってみたい,私もやってみたいと羨ましがります。実際それを今の子どもにやらせることはとても出来ません。大きな怪我に結びついてしまうからです。例えば鉄棒で逆上がりを指導するとき,その前提となる鉄棒の握り方など17種類の鉄棒になじむ動きを教えます。前回り降りのとき,両手で鉄棒を握って体を支えることをせずそのまま頭から落ちてしまう子がいます。だから,私が子どもの頃,生活の中で培った体験を分かり易く今の子どもに合ったものにアレンジし,それを子どもたちに提供し共に歩んでいます。
 では,子どもの頃生活の中で培った体験と遊びは具体的にどんなものだったのでしょうか。道のない山を登ったり,下りたりする。膝まで浸かった田んぼの中を歩く。川で魚を捕まえる。筏に乗っての川下り。池での潜水,池の周りにある木の上から飛び込む。木にまつわる蔓(つた)を剥がしての空中ブランコ。雪掻きや雪下ろし。そりで山の斜面を滑り降りる。竹馬を作って歩く。チャンバラごっこをする。竹やぶに生えている竹に向かって石を投げる。池や川の水面上に石を投げ水きりをする。四股を踏む。蹲踞(そんきょ)の姿勢を作る。荷車での荷物運び。などなど。体験や遊びの中にはスポーツに繋がる基礎基本の動きや基礎的感覚が沢山含まれています。これらの中に潜んでいる目に見えない動きを,いろんな用具を使って子どもたちに体験させています。
 3年生で指導した動きがぎこちない子ども,体を動かすことから逃げていた子どもたちが,4年生になって友だちとボール運動や鬼ごっこ,かけっこに一生懸命興じていたりする姿を見ると感動します。こんな子どもたちを一人でも多く輩出することが出来ないものかと日々考えながら努力を続けています。
 余談になりますが,自分の運動体験を基にした「健康の増進・維持体操」(年寄りに優しい)を考案し毎朝取り組んでいます。この体操のおかげ1年に1回は必ず行っていた腰痛,膝痛による整形外科医へ足を運ぶことは今のところなくなりました。この体操のポイントとなる動きは,バランス能力をつける,柔軟性を高める,体幹への刺激の要素を中心に組み立てています。

NDダイアリー2017(平成29)年1月24日(火) 三笠 正治

登録日:2017年1月24日/更新日:2017年1月24日

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