5月12日(木) 普通の水を供給し続ける努力
登録日:2016年5月12日/更新日:2016年5月12日
4年生は、田植えや、社会見学など自然や社会での体験学習がたくさんあります。
先日、社会見学第一弾。松ヶ崎浄水場の見学に行ってきました。
あいにくの雨天でしたが幸運にも見学中は小降りとなり、しっかりと水の様子をみることができました。
子どもたちは、琵琶湖から流れてくる水が取り入れられるところから、それぞれの工程で
水がどんどん透明度をあげていくことを実感していました。
また、身近な「妙」の山中に、供給量を確保するために、
60000㎥もの水道水がいったん貯水されていることは、大きな驚きだったようです。
見学の最後に、職員の方に質問タイムを作っていただきました。
印象的だったのは、
「一番の苦労はなんですか」
という質問に浄水場職員の方が
「毎日、普通の水を作り続けるということです。」
と答えられたことです。
それは、塩素臭くなく、透明な京都の水道水を、工程で予想しながら、
機械や薬の量などを調節して作ることがとても難しいというお話でした。
少しでも塩素臭かったりすると、すぐ苦情の電話がかかってくるそうです。
普通の水が水道の蛇口をひねれば出るのは、当たり前なので、なかなか感謝の気持ちを
もってもらえないけれど、市民のみなさんの安心で快適な生活のために努力し続けているとのことでした。
水の豊かな日本で、水に感謝して過ごすことはなかなか難しいことです。
私達大人でも、ネパールなどの水の少ない外国で、シャワーなしの生活を続けてはじめて水のありがたみを感じるのですから。
子どもたちは水を大切に使うべきことは、知識として知っていますが、なかなかその大切さを実感することは難しいでしょう。
今後は、普通の水を大切に作ってくださっている方々の苦労に思いをはせて、水の大切さを実感してほしいと思いました。
社会見学での学びを、子どもたちの今後にしっかりと生かしていくのが私の役目だと感じています。
4年担任 本木 千紗子
登録日:2016年5月12日/更新日:2016年5月12日