11月17日(木) 『ごんぎつね』によせて
登録日:2016年11月17日/更新日:2016年11月17日
4年生の国語を指導していて、子どもと一緒に勉強するのが楽しみな作品の一つに『ごんぎつね』があります。みなさんの中にも、『ごんぎつね』と聞くと懐かしいと感じられる方が多いのではないでしょうか。
私も、子どもの頃、『ごんぎつね』をちょうど4年生で学習して、その後、新美南吉さんの作品を多読し、私はその中の『手袋を買いに』を選んで模写し、絵本を作ったのを今でもよく覚えています。
今年は、学習の最後に、お話の続きを書いて発表するということに大変意欲的に、集中して取り組めました。
内容には、それぞれの個性がでていて、最後は、加助が一緒にごんの墓を作ろうと提案する作品もあれば、そっと悲しむ兵十を一人にする気遣いのある加助を描く作品もありました。また、ごんの思いを夢で伝える子もいれば、一匹のごん似の狐が出てきてごんの思いを暗示させる展開もありました。また、結末の季節を、美しい秋のままにする子もいれば、厳しくも美しい冬の景色、春の訪れを予感させる子もあり、色々でした。それぞれがこれまでの読書経験も合わせて培ってきた世界観を描くことが見えてとても読み応えがありました。
子どもたちも、短いながらも自分の物語を描くことができたことに満足していたようです。4年生なので自分の作品を読むことに少し照れながらも交流は大いに盛り上がりました。「え~、恥ずかしい。」と言いながらもわくわくしていた子どもたち。本音は聞いてほしいと思っているのでしょう。照れくささから、読むのをためらう気持ちもわかります。
国語学習を通して、それぞれの子の内面が感じられる学習となりました。子どもたちの考えを交流することで、子どもたち同士でも、「すごいね。」「いいね。」と笑顔になっています。国語の担当をできる喜びを感謝しつつ、今後も子どもたちの国語力を伸ばせる指導をしていきます。
4年 国語科担当 本木 千紗子
登録日:2016年11月17日/更新日:2016年11月17日