9月27日(火) iPadを活用した4年生国語科「だれもがよりよく関わりあうために」
登録日:2016年9月27日/更新日:2016年9月27日
「iPadを使って、自分が調べた資料を、電子黒板に映して発表してもらいます。」
今年度、4年生はiPadを導入しています。様々な方法で、子どもたちの学力やメディアリテラシーの向上のためを目指しています。
私が担当する国語科でも、調べ学習やインタビューなどにiPadを使用して子どもたちは学習を進めました。はじめはただ持っていることがかっこいい存在だったiPadですが、この4か月で子どもたちはずいぶん慣れ、ツールとしてiPadを使いこなせるようになってきています。
国語科の「だれもがよりよく関わりあうために」は、人とよりよく関わりあうための工夫などを調べて発表するという学習です。
まず、図書館での調べ学習。図書館の書籍と併用して、各自のiPadを使って調べます。これまでは、図書館の限られた本に人気が集中して、なかなか一度に、情報が得られないこともありましたが、書籍とインターネットの併用により、効率よく調べられ、集中して個々の課題と向き合えました。
子どもたちがテーマに選んだものは、主に、教科書の資料にある点字や点字ブロック、盲導犬、視覚障害者や聴覚障害者のために開発された道具や、ユニバーサルデザイン、今年度開催されたパラリンピックです。パラリンピックについては、最新の情報を得やすい、iPadによるインターネット検索が力を発揮しました。
なかなか思った情報をみつけられない子には、教師が検索のためのキーワードをアドバイスし、また、友達同士で情報を交換することて、自分が知りたい情報を得て、最後は、自分の考えを発表原稿にまとめあげることができました。
また、発表練習の際には、ペアになってiPadで練習を撮影し、自分の声の調子や、目配りなどの工夫を直ちに確認でき、4年生としてより効果的なプレゼンテーションを意識して練習できました。
いよいよ発表会。子どもたちの中に、いつも以上の緊張感が流れます。資料をみんなに提示しながら上手に発表できるのか、子どもたちのどきどきが伝わってくるようです。
聞き手もいつも以上に友達の話に真剣に聞いています。説明を補助する写真が、電子黒板に写されて目と耳と頭、全身で発表を聞きます。
子どもたちが資料を見せながら発表する様子に、なるほど、こういうことだったのかと私自身も、映像の効果を改めて実感しました。
調べた内容もバラエティーに富んでいました。限られた時間の中で、自分が調べたい情報を集める点で、従来のわざわざ図書館やPC教室へ行っていた調べ学習より断然効率的でした。その分、発表練習にも時間がさけ、発表もよくなりました。充分に調べた分、内容に自信が持て、自分の思いを伝えたいという気持ちが強くなって、一層工夫しようという意欲が高まったからです。
子どもたちが、iPadを活用することにより、より自分のイメージする発表に近づき、自信につながる学習になりました。
今後も、iPadを使った学習がより効果的なものになるように、様々な学習場面で、工夫を重ねていきたいと思います。
4年 本木 千紗子
登録日:2016年9月27日/更新日:2016年9月27日