登録日：2016年12月 1日／更新日：2016年12月 1日

今年、何回目かの「三年とうげ」をむかえている。はじめてこの作品と出会った年は、異文化理解や「３」のつくことわざ調べの学習に発展させるきっかけとなる作品という印象があった。この年は学習発表会で発表したが、まだ、韓国の時代劇ドラマブームが来ていない時代だったので、登場人物の衣装を保護者の方の協力をいただきながら工夫したことを思い出す。その後も3年生を何度か担任しているが、その年その年の「三年とうげ」があったなと改めて思う。今年は、今まで以上に演劇指導に力が入る。年々子どもたちの持つ純粋な気持ちや出し切れていない感性や表現力を引き出すことに魅力を感じている。この間、クラスで読んだ時は、読み始めるとすぐにクラスの至る所になりきり「おじいさん」が登場し、自分の席から前の席までの「三年とうげ」を何度も転がりながら登場する場面に出くわした。何と素直な感性。感動した。また、知恵者トルトリの登場もすばらしいが、日常生活の中で、子どもたちの中に「トルトリ」を発見する事がよくある。発想の転換。改めてすばらしい作品である。

3年担任　坂瀬雅美

登録日：2016年12月 1日／更新日：2016年12月 1日