ページの先頭です 本文へスキップ
ここからグローバルメニューです
グローバルメニューはここまでです 先頭へもどる ここからページ内容です
  1. ホーム
  2. 教育活動
  3. 授業紹介 クローズアップ
  4. 授業紹介 クローズアップ 7月号 算数科 「楽しい算数を目指して」

授業紹介 クローズアップ

授業紹介 クローズアップ 7月号 算数科 「楽しい算数を目指して」

登録日:2015年7月20日/更新日:2015年7月22日

5年算数担当 前田 健太

子ども達は学年があがるにつれて算数に対して苦手意識を持ってきます。

私が担当しているあるクラスの最初の授業で「算数が好きな人?」と尋ねてみると25名中3人が挙手するのみで、残りの児童は算数が苦手とのこと。

算数は本来わくわくドキドキする楽しい科目であるはずです。しかし、いつの間にかテストの点数や正解・不正解にばかり目が行ってしまい面白くない科目になってしまっているのではないでしょうか。

 これを打破するために大切なのは教師自身が心の底から面白いと感じる教材を授業で積極的に取り扱っていくことだと思います。教科書やテキストのカリキュラムを進めることはもちろん大切ですが、内容によっては軽重がありますので、短縮することはできます。そこで空いた時間を利用して私が面白いと感じる教材を扱っていくようにしています。

 

 今回はそのような意図で4月の授業開きで行った授業を紹介します。

【面白い計算】

まずは一人の子を指名し、順に次の操作をみんなで考えます。

①好きな2ケタの数字を考えます。 例:12

②その数字の一の位と十の位を入れ替えます。 例:21

③①と②でできた数のうち大きい数から小さい数を引きます。 例:21-12=9

 

①~③の作業を他の子にも当てながら繰り返していきます。

54-45=9

74-47=27

87-78=9

72-27=45

86-68=18

 

これを繰り返していると、いろいろとつぶやく子がでてきました。

その時のやり取りです。

『先生、答えが全部9の段になってる。』

「本当に9の段になってる?」『なってる!』

「じゃあ9は?」『9×』、

「18は?」『9×

「27は?」『9×』、

「45は?」『9×』と順々に子ども達は答えます。

中には『①で好きな数字を言った時点で③の答えがわかる!』と言っている子もいます。

「①の段階で答えがわかるって言う人いるんだけど、そんなこと可能?」と尋ねると数名が勢いよく頷きます。

「じゃあ、16だったら?」『45!』

「23だったら?」『9!』

と答えます。実際確かめてみても間違いないようです。

 

しかし、この時点ではまだクラスの数名しかわかっていません。これをクラスに広げなくてはいけませんせんので、私は「じゃあ、わからない子にヒントを出してくれないかな」と問いかけました。

 

 すると一人の子が前にでてきて、

『12の場合は1と2の差が

『54の場合も5と4の差が

『74の場合は7と4の差が

『72の場合は7と2で差が

と答えます。

すると、多くの子から『おお~~!!!』との声が。

「どうしたの?」と問い返すと

「9に十の位と一の位の差を掛け合わせたものが答えになってます。」とこの仕組みを発見したのでした。

「本当にわかってるの?」と追い打ちをかけ、「じゃあ、39だったら?」と尋ねると全員が『54(9×[3と9の差])』と答えることができました。

 

 その後には算数で大切な『なぜ?』を考えていったのですが、この後はHPを御覧の皆様でお考えください。(文字式を使えば比較的簡単ですが、小学生が理解しやすいようにと考えると一工夫必要です。)

 

 このように「なるほど!」と感じる面白い教材があれば、それを追求する姿勢も育ちます。それが算数を楽しむことでもあります。子どもたちが面白いと思う題材をこれからも追求して参ります。

  

   

~ちょっと一息~ 

『算数マジック』

子ども達はマジックが大好きです。不思議に思えば、思うほどその謎を追求しようとする子どもの姿があります。

【答えをピタッと当ててしまう超能力】

①好きな4ケタの数を言ってもらう。  例:1234

(①の数字を聞いて、私は『21232』と別の紙に書いておく)

②別の子に新たに好きな4ケタの数を言ってもらう。 例:7452

③ここで教師(私)も好きな4ケタの数を書きます。 例:2547

④再び、別の子に好きな4ケタの数を言ってもらう。 例:8165

⑤最後にもう一度、教師(私)が好きな4ケタの数を書きます。 例:1834

そして、これまで出てきた5つの数を足すと・・・あら不思議!?

①の後に予想した『21232』と一致しています。なぜでしょうか?

 

◎種明かし◎

 1234

 7452・・・

 2547・・・(先生)

 8165・・・

+1834・・・(先生)

21232

 

実は私が介入したに秘密があります。

をしてみると、9999になっているのです。そうなるように私は4ケタの数を考えています。

なぜそのようにしたのかというと、9999に1を加えて10000を作ることができると計算が楽になります。

ただし、10000を2つ作るのに必要なつ分は1234から引く必要があります。

 

(1234-)+(9999+(9999+

=1232+10000+10000

21232

 

つまり、最初の子が4ケタを言ったら、その先頭に「2」を付け(1234)、一の位から2を引く(1234の「4」から2を引き2123)とそれが答えとなるわけです。私はその答えを①の後に紙に書いていたのです。

登録日:2015年7月20日/更新日:2015年7月22日

ここからサブメニューです サブメニューはここまでです

ページの上部へ

ここからページの本文です ここまでが本文です 先頭へもどる ここからこのウェブサイトに関する情報です ここまでがウェブサイトに関する情報です このページに関する情報は以上です 先頭へもどる