今週のノートルダム(2/8- ) vol.1「5年生 食礼」
登録日:2016年2月12日/更新日:2016年3月 3日
2月4日から9日にかけて、5年生は食礼の授業を受けました。
食礼の授業では、和食(茶懐石)をいただく際の食事のマナーを学びます。
特別講師として、本校卒業生保護者でもいらっしゃる、たん熊北店のご主人 栗栖正博様をお迎えし、毎年ご指導いただいています。日本が誇る文化としての和食についてのお話をしてくださり、さらに、クラスごとに行った調理実習・実際の食事の際にも、ご指導くださいました。
初日に全クラスが集まって、栗栖先生のお話をうかがいました。
ユネスコ無形文化遺産にも登録されている「和食」について、四季のあるこの国で季節ごとに食べるもの、神事や祭りに食べるものなど伝統的な食文化や日本独特の「いただきます」という言葉の意味など、先人の知恵や日本人の心にもふれながら教えてくださいました。食事の作法もまた、伝統的な食文化のひとつなのです、とのお話でした。
食事のマナーを学ぶことも大切ですが、作り手の思いにもふれるために、食礼の授業では調理実習も行います。たん熊北店様のプロの料理人が作られた懐石料理とともにいただくために、ごはんとすまし汁を自分達で作ります。4日間にわたってクラスごとに行われた調理実習でも栗栖先生が子ども達を毎回ご指導くださいました。
家庭科室では、調理台の上や先生の手元が天井から吊るされたテレビに映し出されます。
それでも、人参でいざ「ねじり梅」の飾り切りをしようとすると難しく、栗栖先生に丁寧に見本を見せていただきました。昆布とかつおのだしの取り方も習いました。
ふだんは茶道を習う礼法室で食事をいただきます。子ども達が調理したごはんとすまし汁は、茶道サークルとクラス委員のお母様方にお手伝いいただいて、たん熊北店様のお重とともにそれぞれのお膳に並べられました。
いよいよ食事の時間です。礼法の時間に習った丁寧なおじぎをし、食前の祈りをしてからいただきます。
お椀のふたを取る作法から習いました。まずはひと口いただくのが正しい作法です。
お重の中のお料理について、一品ずつ栗栖先生が説明してくださいました。
習った作法どおりにおはしを扱って、懐紙を持っていただきます。
串に刺さっているお料理はおはしではずしてからいただくことや、お重の中の小さな器(猪口)は手に持ってよいことなども教えていただきました。
お料理はどれもとびきりおいしく、食物アレルギー等で食べられない品がある友達の分を「代わりに食べてあげたい人」を募ると大勢の子どもの手が挙がりました。
ごはんのおかわりにもたくさんの手が挙がり、お母様方がお世話してくださいました。
小学生がこのような本格的な食礼の授業を受けるのは、他ではなかなかない貴重な体験です。五感で食を楽しむこと、バランスの良い食事で健やかに暮らすこと、感謝の心 などたくさんのことを学ぶことができました。
栗栖先生をはじめ、お世話になりました皆様、ありがとうございました。
登録日:2016年2月12日/更新日:2016年3月 3日