1月15日(金) おみせやさんごっこ
登録日:2016年1月15日/更新日:2016年1月15日
1年生の国語の教材で「お店屋さんごっこをしよう」があります。「ごっこ」とはいえ、実の場で、話すこと・聞くことの学習を促すことが出来る教材です。尋ねたり応答したりすることを「お店屋さんごっこ」という楽しい遊び=学習の中に位置づけることで、児童の主体的な活動が期待できます。
私のクラスでは、次の参観授業でお店屋さんごっこをして、お母様にお客さんになっていただきましょうと提案しました。
各班で何屋さんをするかを考えました。机間巡視をしていると、本屋さん・楽器屋さん・などなどいち早く決めた班もありましたが、ずいぶんもめている班もあります。
「先生!お菓子屋さんにしようって言ってるのに、Sくんが『いやだ!』って言わはるの。」
と、2人の女子がものすごい剣幕で訴えに来ました。そこで、私の方から仲裁することになりました。
「Sくん、なんでお菓子屋さんがいやなの?」
「だってな、僕のお母さんお菓子嫌いやもん。買いに来て貰えへんの。」Sくんは少し泣きそうになりながらも訴えます。
なるほど、そうだったのか。自分のことだけではなく、お母さんが喜びそうな物をお店屋さんで売りたいと思っていたのでした。ぷんぷんおこっていた女子もそのSくんの心の内を聞いて、お菓子屋さんの案を取り下げました。
入学して早、10ヶ月。子ども達は自分のことだけではなく、周りの人のことも考える余裕が生まれてきました。
ノートルダムの子ども達の心は豊かに育っています。
1年担任 鎌田裕子
登録日:2016年1月15日/更新日:2016年1月15日