登録日：2015年10月26日／更新日：2015年10月26日

給食委員会の子どもたちは，毎日給食後に給食室で後片付けのお手伝いをしています。

　ある日，当番のクラスの子どもたちが誰一人来ませんでした。当番以外で奉仕してくれている子どもたちが「おかしいな，誰も来ていない。」「どうなってんのかな？」と疑問に思いながら後片付けの仕事を進めていくうちに，だんだん「なんで来ないのかな。」「さぼってるんじゃない？」一生懸命奉仕している子どもたちの中に疑惑の思いが出てきました。「仕事をしないで腹が立つ。」とまで言う子どもがでてきました。

　後片付けの仕事を終え，当番のクラスに行き事情を聞いてみると，やっぱり出来心で来なかった様子。ボランティアで手伝ってくれる子どもの気持ちを伝え，高学年としての責任感の話もしました。　

  次第に謝らないといけないという気持ちが芽生え，迷惑をかけた人たちに謝りに行くことに。

  謝りに行く途中，そのクラスの担任の先生に出会い，事情を説明すると「そんな迷惑をかけて，ごめんなさいを言っただけでは許されません。」と注意をされました。そうこうしているうちにベルが鳴り，授業へいきました。そして授業の担当の先生にもたっぷり注意をされました。迷惑をかけた先生方にそれぞれの注意を受ける度に，シュンとなっていきました。そして最後に迷惑をかけた子どもたちに謝りました。

　すると，奉仕していた子どもたちは「いいよ，いやな仕事は僕たちがやってあげるから，明日からいやがらずに来てくれたらいいし。」「終わったことはもういいから，明日から頑張ってきて。」とあたたかい言葉が次々とでてきました。

　厳しい先生に見守られながら，あたたかい子どもたちの雰囲気ができていることに触れ微笑ましい気持ちになると同時に「明日から頑張ろう。」と大きな気持ちであたたかい言葉をかけられる子どもに成長している最高学年6年生のステキな姿に感動をしました。

給食委員会担当　建林美紀子

登録日：2015年10月26日／更新日：2015年10月26日