7月2日(木) 「舟を編む」
登録日:2015年7月 2日/更新日:2015年7月 6日
ビデオ屋さんのオススメDVDとして店頭に置かれていた
「舟を編む」という映画を観ました。
ある出版社に勤める主人公が、辞書編集部に異動になり
「大渡海」という新しい辞書を一から作り上げるというお話です。
テーマがテーマなだけに、地味なお話に見えるのですが、実に面白くて興味深い映画でした。
辞書の完成までは15年~20年。
今まであった言語を載せるのは簡単ですが、
この国では、日々「新しい日本語」が生まれています。
そして昔と使われ方が変わってきた言葉もあります。
それを辞書の上で新しく紹介し、的確な言葉で説明しなければいけないのですね。
例えば「やばい」。―危険や不都合な状況が予測されるさま。なのですが、
若者の間では「最高である」とか「すごくいい」の意味で使われます。
こういった言葉を、乱れた日本語だと蓋をしてしまうのか、
これが新しい日本語なのだと肯定的に受け取るのかは、迷いどころです。
反対に「スマホ」や「ガラケー」など、知っていないと社会についていけなくなるような
言葉も生まれています。
この映画を観ていると、
なるほど、「辞書」というお固いイメージの書籍ですら、
眉をひそめたくなるような乱れた日本語や新しい言語にさえ
胸襟を開いて受け入れ、掲載しようとしているのだなあと、少し新鮮な気持ちになりました。
6年担任 一柳 丞
登録日:2015年7月 2日/更新日:2015年7月 6日