登録日：2015年6月17日／更新日：2015年6月17日

　礼法学習で1年生から指導している所作の中で、「押し頂く」というのがあります。
　お菓子やお茶を頂くときに、もてなしてくださったご亭主に、お菓子やお茶を作られた方に、そしてこの恵みをくださった神様に感謝の心を表すために押し頂くのだと教えています。
　この所作は、卒業証書を受け取るときに全員がします。改まった場面でものを受け取るときには、相手への敬意を表すためにします。加えて、日ごろ担任の先生から、またお家の方々から頂き物をするときもやってみようと声かけし、学んだことを生活に生かせるように促しています。
　この所作の意味を理解し、日常の生活の中で活用できるようになると、周りから評価され、自尊感情を高めることができました。また、実践を重ねるごとに、心の奥底から自然と「ありがとう」の気持ちが湧いてくるように思います
　感謝の気持ちは持っていても、その表現方法が分からず、周りに伝わらないことが多い昨今。本校の子ども達が、目に見えない心の表現の一つとして生活の中に活用し、身について、日々感謝の気持ちを持って育ってほしいと願っております。

北村　昌江

登録日：2015年6月17日／更新日：2015年6月17日