6月9日(火) 神さまが
登録日:2015年6月 9日/更新日:2015年6月 9日
今日は、私のお気に入りの本から一つのお話を紹介します。
その本は、シンシア・ライラント著の「神さまが・・・」(偕成社刊)。神さまが、人間と同じようにこの世界で暮らすお話です。犬を飼ったり、風邪をひいたりお風呂に入ったりするのですが、今回はビューティースクールへ行ったお話を少し引用して紹介します。
上手にパーマをかけられるといいなと ビューティースクールにいった神さまだが
途中で ネイルアートに夢中になってしまった
それにしても よくネイルアートに はまったもんだ
だいたいが 人間の手がすきだった
自分が作ったものの中で 最高傑作の一つが 人間の手だったから
そっとてのひらに お客さんの手をのせて ほっそりした指を見るとうっとりしてしまう
なんと関節の繊細なこと まるで鳥の羽のよう
しばらく、じっと見とれて そしてこういう
「なんてきれいなんだ」
神さまが言うのだから これは本当
前回のダイアリーで、人の手は 良くも悪くも人間を人間たらしめると書きました。それはその通りだと思います。でも、人の手が 神様にこれほどまでに愛されているのなら きっと美しいはず。神に向かって手を伸ばし、正しい方向に思いをはせながら、本当の良いことへと この手をつなげてゆきたいです。
稲光千賀子
登録日:2015年6月 9日/更新日:2015年6月 9日