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授業紹介 クローズアップ

授業紹介 クローズアップ 4月号 「ND読書100選」

登録日:2015年4月20日/更新日:2015年4月20日

                                                                    国語部  鎌田 裕子

 「『徳と知』をモットーとして、聖母マリアにならい、人としての成長を目指します」。これは私たちノートルダム学院小学校のミッションコミットメントにある言葉です。本学は、1954年の開校から「可能性の開花」「世界的視野」「貧しい人を優先」を教育基本原理に、子ども達の「徳と知」を育むことを教育目標として掲げ、だからこそ一貫して読書活動を重視してきました。「『徳と知』をモットー」にし、「人としての成長を目指」す本学が読書活動を重視した理由は、読書についての偉人の言葉に耳を傾けると頷けます。

 

 ロシアの劇作家として有名なチェーホフは「書物の新しいページを1ページ、1ページ読むごとに、私はより豊かに、より強く、より高くなっていく」と述べました。ドイツの小説家ヘルマン・ヘッセが述べた言葉には強く惹きつけられます。彼は、「書物そのものは、君に幸福をもたらすわけではない。ただ書物は、君が君自身の中へ帰るのを助けてくれる」と述べました。読書を通して、人は自分を対象化し、自分と対話し、自分を磨くのです。これは、本校に関わってくださっている鎌田首治朗先生(奈良学園大学)が仰っている「読むこととは、自分を読むこと」という「自分を読むこと」観に通じる言葉に聞こえます。自分を磨くことが読書であるからこそ、幕末にあの吉田松陰は、「今日の読書こそ、真の学問である」と述べたのかもしれません。

 

従って、読書活動を重視してきたノートルダム学院小学校が、これまでの読書指導の成果を基に昨年度「ND読書100選」を決めたのは、極めて当然のことでした。「ND読書100選」の意義を考えるために、ここでも偉人の言葉に少し耳を傾けてみましょう。

 

『トム・ソーヤーの冒険』で有名な作家マーク・トゥエインは、「よい本を読まない人間は、本を読めない人間と同じだ」と述べました。フランスの哲学者デカルトは、「良き書物を読むことは、過去の最も優れた人達と会話をかわすようなものである」と述べました。つまり、良い本を読んでいるかどうかということは、その人の一生を左右し、人生の質を高めるかどうかを決めるかもしれないほどのことであると偉人たちは述べるわけです。

しかし、良いか悪いかを決めるのは、読者本人でなければなりません。いくら良い本でも、無理矢理読まされたら好きにはなれないというのが人の心の常でもありますから。ですから、知らないうちに良い本を手に取って読んでいたという読書環境、そこへ子どもたちを導いていく「仕掛け」を学校、教師が持てているのかということが大変重要になってきます。

いろいろな場で信頼する先生が薦めてくれるのが「ND読書100選」、

「ND読書100選」を読んだ子がいると先生がその子のそばに来て感想を聞き、笑顔で読んだ子の頭をなでている、

「その感想をみんなにも話してくれないかな」と先生が言うので、その子が話し、クラスの他の子どもたちがその本を手に取り出す・・・、

「ND読書100選」のおかげでいろいろな指導、活用の方法が工夫でき、考えられるというわけです。

 

 私たちは、そのときだからこそ夢中になって読む「かけがえのない一冊の本」というものがあると思います。大人になって読み返してみると、あのときほどの感動がないのに、子どもの頃には確かに間違いなく心が震えるほど感動していた、そんな本です。その「かけがえのない一冊の本」が、絵本から始まり、だんだんと長い物語、本へと変わり、中学生、高校生、大学生と、自分を考え、人生を考える時期を通って、社会人として成長し成熟していくのですが、その過程で「かけがえのない一冊の本」も変わっていき、「かけがえのない一冊の本」が何冊も何冊も増えていきます。大切なのは、今です。大人になったとき、私たちは今、どんな本を読んでいるのでしょうか。19世紀イギリスの作家・叙述家・医師サミュエル・スマイルズは、次のように言います。

 

「人の品性は、その読む書物によって判ずることができる。」

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登録日:2015年4月20日/更新日:2015年4月20日

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