授業紹介 クローズアップ 1月号 音楽科 「創立60周年記念 2014年度全校音楽会」
登録日:2015年1月20日/更新日:2015年1月20日
ノートルダム学院小学校 音楽科
寺下 徹
稲森 真弓
建林 美紀子
波々伯部 宏彦
去る2014年12月2日(火)に京都コンサートホール大ホールにおいて、ノートルダム学院小学校創立60周年記念全校音楽会が行われました。当日は、穏やかなお天気に恵まれ、学校からの往復の移動もスムースに終えることができました。記念演奏会ということもあって、いつもより力が入り過ぎてしまわないかと心配もありましたが、子どもたちは、普段の授業やクラブ活動で積み重ねてきた音楽の力をステージ上でも十分に発揮し、存分に楽しんで発表することができました。
全校音楽会プログラム
出演順 |
出 演 者 |
曲 名 |
作詞・作曲・編曲者 |
1 |
全体合唱 |
ノートルダム学院小学校校歌 |
作詞 シスターアンシラ坂口 |
2 |
4年生 |
カノン「パッヘルベルのカノン」 |
作曲 パッヘルベル |
「地球のかぞく」 |
作詞 石原 一輝 作曲 大田 桜子 |
||
3 |
2年生 |
子どものための音楽ものがたり |
原作 レオ・レオニ |
4 |
3年生 |
「夢みたもの」 |
作詞/作曲 寺下 徹 |
「風のささやき」 |
作曲 寺下 徹 |
||
「神様のみことばにアレルヤ」 |
作詞/作曲 寺下 徹 |
||
5 |
お筝クラブ |
「君をのせて」 |
作曲 久石 譲 |
「祭花」 |
作曲 吉崎 克彦 |
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6 |
1年生 |
「にこにこチャチャチャ」 |
作詞/作曲 寺下 徹 |
「いのちのうふふ」 |
作詞/作曲 寺下 徹 |
||
7 |
5年生 R17、R19 |
「スリラー」 |
作曲 R.Temperton |
5年生 R18、R20 |
「アフリカン・シンフォニー」 |
作曲 V.マッコイ |
|
8 |
6年生 |
「遠く」 |
作詞 覚 和歌子 / 作曲 信長貴富 |
「生きるということ」 |
作詞/作曲 寺下 徹 |
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9 |
合唱クラブ |
創立60周年記念合同演奏 1.「キリエ」 2.「グローリア」 |
作曲 C.グノー |
10 |
全体合唱 |
「めぐみあふれる」 |
作曲 寺下 徹 |
次に、各学年順に当日の演奏風景と、曲目についてのお話や、本番に至るまでの練習の様子などについて振り返ってみたいと思います。
1年生
1.「にこにこチャチャチャ」・・・鍵盤ハーモニカによる合奏と歌・・・作詞/作曲 寺下 徹
2.「いのちのうふふ」・・・・・・作詞/作曲 寺下 徹
1年生は、「大茶会」でもこの二曲を演奏しました。今回は鍵盤ハーモニカの演奏も加わり更にパワーアップして上手に演奏出来ました。ステージの上でもみんな笑顔いっぱいで、表情豊かな元気あふれる歌声が会場に響きました。
2年生
子どものための音楽ものがたり「スイミー」より・・・・・・・原作 レオ・レオニ
日本語訳 谷川俊太郎/作曲 薬師神武夫
この曲は、子どもたちが大好きな「スイミー」のお話を題材にした曲です。
大きくて恐ろしいマグロが襲ってきた場面になると、すっかり物語に入り込んで首をすくめながら不安気に歌う子どもたちでした。鍵盤ハーモニカの練習にも熱心に取り組み、できないところがあると、何度も何度も繰り返し練習する姿も見られました。曲の最後には、一人一人が魚の絵を頭上に掲げて全員で大きなお魚になったスイミーとその仲間を表現しました。
3年生
1.「夢みたもの」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・作詞/作曲 寺下 徹
2.「風のささやき」(リコーダー合奏)・・・・・・作曲 寺下 徹
3.「神様のみことばにアレルヤ」・・・・・・・・・作詞/作曲 寺下 徹
3年生は、4月から「美しい歌声」を目指して声作りに取り組んできました。「普段の話し声と美しい歌声とには、どんな違いがあるのだろう?」という問いかけを基に、高い声を無理せずに出せるように、あるいは歌詞の意味を考えながら一つ一つの言葉がはっきりと聞こえるように丁寧に少しずつ練習を重ねてきました。また、6月に入ってから真新しいリコーダーを手にした子どもたちは、正しい姿勢や指使いの基本に始まり、美しい音を響かせるための基礎練習に繰り返し取り組んできました。この日、ステージの上で今までの練習の成果を見事に発揮して素晴らしい歌声と合奏を聞かせてくれました。
4年生
1. カノン「パッヘルベルのカノン」・・・・・・作曲 パッヘルベル
2. 「地球のかぞく」・・・・・・作詞 石原 一輝 / 作曲 大田 桜子
「旋律の重なり」を意識しながら歌やリコーダーの練習に取り組んできました。リコーダーの練習では、一つの同じ音を全員が同じ高さ(音程)で吹けるように気をつけて練習したり、自分の音だけでなく周りの音もよく聴いて合わせるように心がけたりしました。その成果が少しずつ表れ、自分以外の異なる旋律を聞き分けることができるようになり、音が重なり合ってハーモニーが生まれることの面白さ、楽しさを感じ合うようになりました。
5年生 R17+R19
「スリラー」・・・・・・・・・・作曲 R.Temperton / 編曲 山下国俊 (指揮 法橋基海)
マイケル・ジャクソンのリズム感あふれる名曲にチャレンジしました。複雑なリズムが多く、慣れるのに時間がかかりましたが、各パートに移り変わる旋律を生かすことが出来るようにみんなで工夫し合いました。会場からも手拍子をいただき、聴いて下さっている皆さんと一体となって楽しく演奏できたことがとても嬉しかったです。
5年生 R18+R20
「アフリカン・シンフォニー」・・・・・作曲 V.マッコイ 編曲 小島里美 (指揮 古関愛祐)
スピード感と躍動感のある曲です。はじめの頃の合奏練習では、複雑なリズムをみんなで合わせるのがとても難しく、なかなか先に進むことが出来ませんでしたが、慣れてくるにつれてパートごとの掛け合いができるようになり、曲の特徴をとらえることが出来るようになりました。
他の二クラスと共に行った学年練習では、お互いの演奏を聴き合いながら手拍子をとったり掛け声を掛け合ったりしながら、5年生がひとつになって合奏を楽しむことが出来ました。
6年生
1.「遠く」・・・・・・・・・・・・・・・・作詞 覚 和歌子 / 作曲 信長貴富
2.「生きるということ」・・・・・・作詞/作曲 寺下 徹
ステージ上で最高学年としての凛とした姿を保ち、心を込めた歌声を会場いっぱいに響かせる・・・を目標に、歌声作りと音楽作りに取り組んできました。演奏に関する様々な問いかけや要求に対して、自分の心を素直に開いて応じ、すっかり成長した声でのびのびと歌う子どもたち。なかには、照れくさそうな様子や面倒くさそうな様子を見せながらどこか素直に応じきれない子どもたちの姿。それも成長の過程の表れでしょう。全員が揃う四クラス合同の学年練習になると、お互いに刺激を受け合い、触発し合いながら、ハーモニーのバランスや強弱、音程などにも気をつけ、共同作業でひとつのものを作り上げる喜びが感じられました。その一人一人の小さな喜びは、本番ではじわじわと大きな感動に育っていきました。
お筝クラブ
1.君をのせて(6年生のみ)・・・・・・作曲 久石 譲
2.祭花(まつりか)・・・・作曲 吉崎 克彦
お筝クラブは、週一回のクラブ活動の時間だけではなく、毎日のリフレッシュタイムにも熱心に練習を重ねてきました。一曲目の「君をのせて」は、6年生が最後の音楽会のステージで指導者の三好先生、顧問の建林先生と一緒に演奏したいとの希望が叶い、「祭花」と共に感動的な演奏となりました。
合同演奏・・オーケストラ、ブラスバンド、合唱クラブとコーラスサークル
「小ミサ曲」より 1.「キリエ」 2.「グローリア」・・・・・・作曲 C.グノー
創立60周年を記念して、フランスの作曲家グノーの「小ミサ曲」から「キリエ」と「グローリア」を演奏しました。お忙しいなか、この日のために練習を重ねてきたコーラスサークルのお母様方も子どもたちと一緒に演奏していただき、記念演奏会にふさわしい晴れやかな舞台となりました。
全体合唱
「めぐみあふれる」・・・作曲 寺下 徹
最後に全員で「めぐみあふれる」を歌い、感謝の祈りのうちに創立60周年記念音楽会を締めくくりました。
子どもたちが喜びをもってのびのびと演奏し音楽を楽しむ姿に感動し、またその姿を糧に本校音楽教育の更なる充実を心に誓いながら、会場から退出する子どもたちの姿を見送りました。
登録日:2015年1月20日/更新日:2015年1月20日