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授業紹介 クローズアップ

授業紹介 クローズアップ 11月号 社会科『少子高齢化について考えよう』

登録日:2013年11月20日/更新日:2013年12月20日

6年24組担任 松谷如雪

 2013年度 社会科研究部目標「対話の広がる授業作り~『?』が隠れた資料の提示を通して~

 今回の授業は、大研(校内研究授業)の一環として行いました。テーマは少子高齢化です。日本社会の抱える深刻な問題を、子ども達が少しでも感じることの出来るような授業を目指しました。

 まずはじめに、世界における合計特殊出生率のグラフを紹介しました。あらかじめ合計特殊出生率の文字を隠し、グラフの数値のみを見せ、何のグラフかを想像させました。「先進国は数値が低いなー」「アフリカの国は数値が高いなー」など、答えに迫る解答が出てきました。

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 次に少子化に伴う人口減少など諸問題を勉強しました。そして、少子化になった場合の社会の変化を「医者」「魚屋」「ノートルダム小の教師」「小学生」というそれぞれの立場から考えました。この際に、それぞれの立場から少子化になった時の『メリット』『デメリット』を個人個人でノートに書きました。併せて「最後に自分の選んだ職業では、少子化になったらメリットが増えるかデメリットが増えるか考えましょう」と指示を出し、考えさせました。

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 書いた意見の発表です。「医者」を選んだ子は、メリットとして「長く待たなくてもよい」デメリットは「全体的に患者さんが減るので、経営が難しい」などの、大人顔負けの意見が出てきました。

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 一通りの意見が出たら、4人1組で意見の交換です。この時に、「自分の意見をアピールして、班の人を説得してみましょう」と言いました。話し合いの始まりです。みんな自分の意見をアピールしています。

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話し合いの後に、班の人の話を聞いて、はじめにノートに書いた意見と変わった人が発表しました。人の意見に耳を傾け、自分の意見と比較した様子が伝わってきました。

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実はこの授業は、国会の前段階の授業として設定しています。こうした社会問題の『メリット』『デメリット』を考え、政策として話し合う場が国会です。それを追体験するために、この授業を行いました。

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 社会科の公民分野は、小学生にとって難しく感じる所です。なぜなら、まだまだ小学生にとって公民で扱う社会問題は、新聞の中や大人のものであって、自分の身近なものとして捉えづらいからです。そのため、少しでも社会問題を身近なものとして感じて欲しいと考え、この授業を行いました。そして、そのとっかかりとして、少子化の資料を読み解き、話し合い活動を取り入れました。

今回の授業が、子どもたちの学ぶ意欲の向上につながればと思っております。

 

《NDトピック》

 

少子高齢化は、日本にとって大きな問題です。特に少子化は深刻な問題です。世界の少子化事情を調べてみると、様々な公的な援助がおこなわれています。

  ・フランス    ⇒ 子どもを生むほど、税金が安くなる

               結婚しなくても、社会福祉や公的な利益を、夫婦と同じレベルで受けることができる。

  ・イギリス    ⇒ フレックス制度の導入など、労働環境の整備

  ・スウェーデン ⇒ 勤務時間の短縮

                育児休暇制度における、最低賃金の確保

 などです。授業では、事実婚などの問題を含むため詳しくは紹介しませんでしたが、何年後かにこうした援助や政策について、自ら興味を持ち調べられるような児童に育ってほしいと願っています。そして、社会問題に対して「不思議だ」「どうしてだろう」と疑問を持ち、探求できるような素地を、社会科を通して育てていきたいと思っています。

 

登録日:2013年11月20日/更新日:2013年12月20日

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