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授業紹介 クローズアップ

授業紹介 クローズアップ 4月号

登録日:2013年4月29日/更新日:2013年5月13日

  本年度より、「研究と実践」は名を、「授業紹介 クローズアップ」として掲載します。本校の実践を紹介していきます。

 よろしくお願いします。

研究部 花岡みゆき

 

2013年度 ノートルダム学院小学校 研究部目標

「感じる心・考える力豊かな対話の条件を探る~」

 

 本校は、2011年度より、ノートルダムミッションコミットメントの中の特に「対話する・・・心をこめて聴き、かかわりから学び、真理を探究する」に焦点を当て、研究をしています。また、これは新学習指導要領で求められている言語活動にもあたります。昨年度、「対話を楽しみ、対話力を育む」を目標に、5回の校内授業研究を行いました。課題について、自分で考え、ノートに書いたり発表したりする(自己内対話)、友達の意見を聞き、自分の意見と比べたり、より良い考えを導き出す(他者との対話)により、授業内容のより深い理解を目標として取り組みました。

 しかしながら、子どもたち全員が意見を出し合い、深めていくことには課題が残りました。また、昨年度末に、学校評価を行い、「子どもが自分の思いや考えを言葉や文章で表現すること」は、できていると回答した保護者の方が70%強に止まっていました。このことを真摯に受け止め、今年度は、子どもたちの学力、特に思考力や判断力を育むために行う対話を、  有効に行う条件について研究していきます。

   そのために、以下の4つの視点を考え、それぞれの切り口から教員全員が授業研究を行います。

 

①     雰囲気作り みなが受け止める雰囲気作り 間違った答えであっても発言できる雰囲気作り 学習環境(場面設定)

②     言葉かけ 聞き出し方<発問> 子どもどうし 子どもと先生 子どもと教材 聞き出し方<発問> 引き出し方 

③     聴く  本当に聞いているとはどういうこと、どういう状態なのか。聞き手を育てる。

④     教材の提示 対話するための材料の提示。つまり、教材の提示。有効な提示の仕方、提示するときを探る。教科に共通する教材提示の仕方を考える。

 

     ◎雰囲気作りの実践

 私は、特に①雰囲気作りについて実践を行っています。

    *昨年度 6年生の取り組み

 朝の会で、日直がスピーチを行います。スピーチのテーマは以下の中から自由に選ぶようにしました。

①得意なこと ②家族紹介 ③宝物  ④オススメの本 ⑤オススメの場所 ⑥面白かったこと

⑦感動したこと ⑧悔しかったこと ⑨ニュースから ⑩将来の夢 ⑪もしも○○なら

⑫挑戦したいこと ⑬その他

子どもたちは、自分の話しやすいテーマを選び、時には実物やDVDも使って発表しました。6年生とはいえ、自分の意見を言うことができなかったり、聞いていなかったりすることがありました。このスピーチを通して、クラスの1人1人が自分とは違い、それぞれのよさがあることに気づいてほしいと考えました。それがそのまま、学級の雰囲気になります。また、自分自身を知るためにも、毎回スピーチをビデオにとりました。時折、ビデオを見て、発表する自分の姿を確認し、次のスピーチに役立てていたようです。そのおかげもあって、毎回個性あふれるスピーチとなり、子どもたちもクラスメートのスピーチを楽しみにしていました。

 

     *今年度の取り組み

今年度は、学級担任でなく、5・6年生の算数専科となりました。算数は、学力差も大きく、何より自信を持って意見を言う児童の少ない教科です。本来は、今まで習った知識をもとに答えを導き出すのですが、考えることさえも億劫になってしまう子どもも見られます。

まず、まちがいを恐れず、考える楽しさを知る学習環境づくりに力を入れます。高学年になると、算数が得意でない子どもたちは、苦手意識が強く、授業や問題に取り組む姿勢が消極的になりがちです。 「わからない」「まちがったら」という思いが、授業者にも伝わってくることもあります。今年度は、まず自ら算数の問題に取り組もうとする子どもたちと共に展開する授業を目指します。そのため、1週目に以下のことを子どもたちに提示しました。

教室はまちがうところです!!みんなでかしこくなりましょう。

   手を上げる(わからないときの「わかりません」もOK) 1

   答えを言う 1点  説明する 2点 考えたことをノートに書く 2

   宿題をする 1点 

 5点たまると、授業の最後にシールをノートに貼ることを約束しました。シールは、低学年向けのようで、さめた子どもたちもいるでしょうが、少しでも手を上げ自分の意見を発表しようとする姿勢を養いたいと考えました。うれしいことに予想は外れ、シール効果は絶大でした。何度も手を上げるだけでなく、説明をしよう、板書した以外も大切だと思うところに自分なりの解説を入れる子どももいました。宿題忘れも少ないです。

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 1週目をステージ1とし、みながクリアしたので、2週目からステージ2を展開しています。ステージ2は問題に答えるだけでなく、なぜそのように考えたかを発表したり、文章で表現したりすることに力を入れます。

ステージ2 教室はまちがうところです。

*     問題に挑戦しよう!!

*     自分の言葉で説明してみよう!!

 手を挙げる 1点(答えあわせのときなどは、1回挙げても1点ではないときがあります。) 

答えを言う 1点  説明する 2点 考えたこと・まとめをノートに書く 2点(1日2点です。)

宿題をする 1点

算数へのやる気が芽生え始めた子どもたちが、より意欲的に取り組めるようにします。

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  終わりに

 「雰囲気作り」を研究する部会では、まず「良い雰囲気」とはどういう雰囲気なのかを考えていくことになりました。

 あるスポーツの強豪チームのことです。試合中に、見事なチームプレイが見られますが、練習が終わるとお互いに話をすることはないそうです。勝つためにこういうチームの雰囲気は良い雰囲気と言えるのでしょうか。

 クラスも和気藹々としていて、何でも言うことのできるクラスは良いのですが、そのまま授業になるとどうでしょう。反対に、ずっと集中して問題に取り組み、静かなままで終わるのは良い雰囲気なのでしょうか。

 その時の場面で、「良い」の状況が変わります。学習場面では、1人でなく、クラスで意見を交わしながら高め合う、そんな授業を目指しています。

 

登録日:2013年4月29日/更新日:2013年5月13日

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