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学校長メッセージ

学校長メッセージ <2013年度>

学校長メッセージ <2013年度>

旧本館

ノートルダム学院小学校 校長 行田隆一

ノートルダム学院小学校 校長
行田 隆一

 新校舎1期工事が終了し、2012年12月4日、4・5・6年生が新しい教室へ移りました。着工にあたって「祈りの森」と「新館跡地」を試掘したところ、どちらも保存状態が安定した、価値ある古代住居群が出土したため、本格的な発掘調査の運びとなりました。 
 その結果、建築工事は2ケ月の遅延を見ましたが、たとえ4か月あまりとはいえ、卒業を控えた6年生に新しい教室を使ってもらえたのはうれしい限りです。当の6年生も、新校舎を使った最高学年1期生として、満足感を持って卒業の日を迎えてくれているのではないでしょうか。
 新しい校舎は「新本館」と名づけられました。そのたたずまい、そしてその中の漂う新しいかおりには、思わずわくわくした気持ちにさせられます。ノートルダム教育の発展のステージに立つのだと思うと、期待の大きさに胸うち震えるとともに、新校舎が完成へと向かっているこの過渡期の教育実践の重要さを痛感します。先達から積み上げられ、今の教職員が継承している本校教育の歴史良き面をさらに広げてゆかねばなりません。新校舎での新生ノートルダムに大きな期待を抱いていただけるように教職員一同、励みます。
 しかし、解体され始めた「旧本館」の姿には、暗澹とした気にさせられたのも事実です。
 2期工事の着工にともない、昭和30年に竣工なり、京都・北山にその姿を神々しくかつ凛として主張し続けてきた校舎の東棟の解体工事です。
 工事の音につられて現場に目をやれば、薄茶色の壁にあけられた大きな穴から、3年生の教室が覗いています。それは見るにしのびないほど痛々しいさまでした。60年近い間、大きな存在価値を誇っていた校舎が去り行くのには嘆きを覚えます。この学び舎で、どれほど多くの子どもたちが秩序と規律ある、そして楽しい学校生活を送りながら、すぐれた社会人としての礎を培われたかと想うとき、子どもたちを守り、育て、送り出してくれた校舎には感謝の二文字を持ってしか語れません。
 旧校舎の1年4組の廊下に、第1回卒業式の答辞と送辞が飾られてありました。「徳と知を求めて学んだ私たち」「楽しい思い出が走馬灯のようによみがえります」などのことばが飾る答辞は、1960(昭和35)年3月15日の日付です。爾来、53度の卒業式を重ね、同窓生は8000人にもなりました。解体されていく校舎を彼らが目にしたらどんな思いに駆られるかと想像します。驚愕し、目を覆い、そして尽きないなごりに襲われることでしょう。
同窓生のそういう想いを忘れることなく、旧校舎で展開されたノートルダム教育の良さはすべて新校舎へ引越しさせた上で、今世紀にふさわしい教育を創り出したいと考えます。

2012年度後期「父母の会会報」163号掲載
(2013年3月15日発行)

登録日:2013年4月19日/更新日:2014年4月 7日

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