3月20日(金) 「ノートルダムの宝物・・それはあなたたちです」
登録日:2015年3月20日/更新日:2015年3月31日
卒業式が終わり、6年生はみんなそれぞれの中学校に向かって出発していきました。
4階の廊下を歩いても、あの元気な6年生にはもう会えません。静まり返った教室には、もと担任の先生方が黙々とお仕事をしておられました。子どもたちのいない教室はこんなにさびしいものかと、ふと、自分の担任時代を思い出しました。卒業式の後、誰もいない教室でひとり泣いたことが何回あったことか・・・と。
感慨深い思いで1階に下りていくと、何と卒業したばかりの子どもたちが門のところにたくさん来ているではありませんか。こちらから見るとまるで動物園の檻のように見えるのです。
小運動場に遊んでいた1年生の子どもたちが正門の方に走って行きます。そしてそこで握手したり、おしゃべりしたりしているのです。前もって、もと担任の先生方に頼んでおかなかったものですから、遠慮して門の中に入らなかった子どもたち!守衛さんに頼んで門を開けていただきました。
"シスター芝生に入ってよろしいか" と言うなり、みんなが小運動場に駆け込みました。パートナーの一年生と出会う卒業生、嬉しそうに、かわいいい小さな子を抱き上げる卒業生、そこへ出て来られた先生方と懐かしそうに話す卒業生、つい2日前まで同じ茶色の制服を着てノートルダムで学んでいたのです。彼らが、この学校の卒業生であることを誇りにしているのが私達に伝わってきました。とても美しい光景でした。
5年生がいなくなり、さびしくなったと思いきや、何と5年生が最高学年として、ほんとうにしっかり活躍しているのです。朝早く北山通り校門前の歩道を掃除している男の子、誰も見ていなくても進んでクラスの目標の実践に励む子ら、給食室に行くと低学年の給仕さんに親切に教えている5年生、それを楽しんで教わる小さな学年の子どもがいるのです。ノートルダムにはこの温かい優しい雰囲気が大切に引き継がれてきたのだなあ、と先生方のご指導の賜物を感謝し、嬉しく眺めていました。今日は今年度最後の修了式の日です。この一年間に神様から頂いたすべての恵みに感謝してこのダイアリーを書きました。ノートルダムの教育の伝統と未来への希望に満ちた日々を来年度も体験できますように。
シスターベアトリス田中
登録日:2015年3月20日/更新日:2015年3月31日