3月5日(木) 感謝の心を育む礼法学習
登録日:2015年3月 5日/更新日:2015年3月 5日
本校では、総合的な学習の一つとして伝統文化を学ぶ礼法学習があります。これは茶道を中心にした礼法学習で実施してもう12年になります。今日、グローバル化が進む中、国際理解をするためにはまず自分の国のことを知ることから、また自国の伝統や文化との違いを受け入れ尊ぶことも必要とされる点から導入されました。この学習のねらいは、「日本の伝統文化の良さに気付き、もてなしの心、感謝の心を育む」ことです。物を大切に扱い、人を敬って、和室の空間で心地よい一時を過ごしながら、お茶を点てて差し上げることで、人への心遣いや思いやりに気づき、実生活でも実践できるように促します。
児童の茶道クラブ的な取り組みは、他校でもあるのですが、正課として1~6年生が取り組んでいること、本格的な茶室で、本物の道具やお茶やお菓子と出会えること、食礼という本格的な茶懐石を頂く体験ができること、本校の教員茶道部の先生方で全校生を指導していることなど、茶道を中心とした伝統文化学習として他に類を見ない学習を行っています。
学習の成果の一つに、子ども達が礼法で学んだことを家庭でも実践しようとしていることが挙げられます。例えば、玄関で靴を脱いで上がるときことに、振り返って靴を整えたり、目上の方からものを頂くときには、両手で押し頂いて感謝を表したり、家庭でお茶を点てておもてなししたりと、学びが日常生活の中で生かされています。
このような児童の育ちは、本校のミッション「尊ぶ、共感する、対話する、行動する」ことを具現化する教育活動として位置付けられ、世界で活躍し、人に奉仕する児童の育成という本校の教育の教育目標に合致するものなのです。純真無垢な小学校時代に体験的に学ばせる意味は大きいので、今後も礼法学習を推進していきます。
教頭 北村 昌江
登録日:2015年3月 5日/更新日:2015年3月 5日