2月18日(水) 伝えたい気持ち
登録日:2015年2月18日/更新日:2015年2月18日
まだまだ寒い日々が続いていますが、日の光にほんのりとぬくもりが感じられ、比叡山の山肌にも春の準備を始めている木々の様子が見られるようになりました。これから、少しずつ春の訪れを感じる楽しい季節となります。そして、私がノートルダム学院小学校で英語を教えさせていただくことになって、早や1年間が経とうとしています。
4年生は、秋にネパールのお友だちに自己紹介のお手紙を書きました。そして、冬休み明けから、そのお手紙をもとに自己紹介の発表をすることにしましたが、最初の子ども達の反応は、「英語でなんて無理!」「ちゃんと言えない!」など、拒絶反応がたくさんでした。そこで、子ども達に考えてもらいました。自分たちが実際にコミュニケーションするとき、無理だとおもって諦めますか?ちゃんと正しく完璧に言えないからといって話すのをやめますか?海外にいて、とてもとてものどが渇いていても正しく英語が話せないからと言ってお水をもらうのをあきらめますか?一番大切なのは、伝えたいという気持ちです。どれだけの子どもが理解してくれたかはわかりませんが、それからは、みんな一所懸命発表し、お友だちの発表をしっかりと聞くことができました。授業で発言するのとは違って、マイクを使ってクラスの友達の前に立ち、さらに英語で発表するのですから、やはりなかなか緊張するものです。4年生全員が、それぞれ本当によく頑張って発表できたと思います。
先日、私がLee先生と歩いていると、3年生の子がやってきて "What did you eat for breakfast?" とLee先生に話しかけてきました。Lee先生から朝ごはんに何を食べたかを聞かれると、その子は考えながらがんばって答えていました。英語の授業以外でも、英語で話しかけてくれる子どもが他にもたくさんいます。自分の言いたいこと、聞きたいことを一所懸命言おうとする、その気持ちが本当にうれしいです。文法が間違っていても上手に言えなくてもいいのです。まず言おうと思ったその気持ちが大切です。伝えたい、話したいと思い、そしてその想いを行動にうつせる力を英語の時間で少しでも培っていってほしいと願っています。まだまだ力が及びませんが、私も子ども達と共に一日一日努力を重ねていきたいと思います。
オーガスティン 真智
登録日:2015年2月18日/更新日:2015年2月18日