ページの先頭です 本文へスキップ
ここからグローバルメニューです
グローバルメニューはここまでです 先頭へもどる ここからページ内容です
  1. ホーム
  2. NDダイアリー
  3. 10月21日(火) 夢は,自分でたぐり寄せるもの

NDダイアリー

10月21日(火) 夢は,自分でたぐり寄せるもの

登録日:2014年10月21日/更新日:2014年10月21日

 「命あれば、きっと近づける」と信じて、今も歩み続けているノートルダムの一人の卒業生を紹介します。
 40年前、私がノートルダムに奉職して初めて担任した子のお母さまから最近、彼の著書が贈られてきました。『次世代へ送る(絵解き)社会原理序説』という本です。学校では教えない社会のしくみを、社会や組織とうまく折り合えず、とまどったり悩んだりしている若い人のために図を用いて分かり易く解いた本です。これは、彼自身の人生の歩みから生まれた本と言えます。
 彼は、予備校時代に友人と3つの約束をします。 1.京大合格 2.アメリカでMBA(経営学修士)を取ること 3.映画作りでアカデミー賞を受賞すること―です。
 小学校時代の彼は、勉強には熱心ではなく、下校時刻に見廻りの先生が廻って来るまで運動場で遊んでいる子どもでした。一旦は滋賀大に入学しましたが、約束の京大に入り直し、自分流の学習方法で勉学します。卒業して東京の電通に就職しましたが、通勤途上に地下鉄サリン事件に巻き込まれ、後遺症のため数か月で勤めを辞め、夢を追ってアメリカに渡ります。放浪の末、カリフォルニア大バークリー校の経営学大学院でMBAを取ります。そこで、京大時代の友人で映画好きなアメリカ人グリーンスパンさんと一緒に映画作りに参加し、その作品『おはぎ』(松田聖子の娘,SAYAKAさん出演)がカンヌ国際映画祭の短編部門で最高賞を取ります。 友人との3つの約束が実現したと言えます。
 このように書いてくると、彼は、簡単に夢を実現してきたかのように見えますが、そうではなく、彼の勉強方法は独学で、新聞の「天声人語」を毎日何回も書き写したり、出会う外国人に自分から話しかけて、観光案内したりして英語を身に付けるという方法です。国語の時間に読んだ中島敦の「山月記」は、今もインスピレーションの源泉になっているそうです。折々に来るお母さまからの便りから、彼の姿を想像しながら幸せであるよう祈っています。サリンの後遺症と闘い、体力作りのため四国霊場遍路の旅を続けながら撮影をしている彼、彼の著書「サリンとおはぎ」、「プロアクティブ学習革命」から、そして彼の生き方から「夢は、たぐり寄せるもの」の彼の信念が伝わってきます。

図書館 シスターテレーズマリー

登録日:2014年10月21日/更新日:2014年10月21日

ここからサブメニューです

学校長ブログ

校長ブログ 3月20日(金) 今年度無事終了

  2014(平成26)年度、最後の学業日を無事に終えました

更新日:2015年03月20日(金)

続きを読む

過去の活動

サブメニューはここまでです

ページの上部へ

ここからページの本文です ここまでが本文です 先頭へもどる ここからこのウェブサイトに関する情報です ここまでがウェブサイトに関する情報です このページに関する情報は以上です 先頭へもどる