9月8日(月) 『カミナリ』
登録日:2014年9月 8日/更新日:2014年9月 9日
どかぁーーーーん!!!
「!!!」
先日、学校のごく近くに雷が落ちました。幸いにも怪我をした人や火災などの大きな被害はでませんでした。
雷の落ちた時の『どかぁーーーーん!!!』という凄まじい轟音と振動。一瞬身動きが取れなくなってしまいました。私自身、子どもの時、近くにあった木に雷が落ちて、びっくりして泣いてしまったことがあるのですが、その時以来です。こんなに近くに雷が落ちたのは。
さすがに、大人になった今では泣いたりしませんが、大人になっても落雷に対して何か得体の知れない恐ろしさを感じることには変わりありませんでした。
人類の歴史を紐解くと、この落雷の恐ろしさから、すばらしい音楽を思いついた音楽家や新しい思想を考えた思想家がいたようです。
そこで、雷について理科的ではなく文化的側面から調べてみたら、こんなことが書いてありました。
「神鳴り」、つまり天の神が鳴らす音が語源です。神の怒りの声だという説もあります。
旧約聖書が書かれているヘブライ語にも雷という言葉自体が、もともと「神の声」という意味から派生してきたものらしく、旧約聖書でも神と雷の関係がよく出てきます。
その一例は「モーゼが語りかけると、主は雷鳴をもって答えられた」(出エジプト記19.19)
なるほど、つまり雷のその得体の知れない恐ろしさは、神の声、神の怒りと解釈され、そこから新しい直感からのひらめき・瞬間的に浮かぶ思いつきが生まれるキッカケになっていたということです。
宗教の時間では目に見えないものを感じたり、意識したりする心を耕すような授業を行っています。「雷」いや「神鳴り」のように子どもたちの心に直感からのひらめきが生まれるような授業ができたらよいなと考えています。
宗教担当 上林 護
登録日:2014年9月 8日/更新日:2014年9月 9日