7月14日(月) 「いいからいいから」
登録日:2014年7月14日/更新日:2014年7月14日
「いいからいいから」長谷川義史さんの絵本のタイトルである。カミナリの親子が主人公の家にやってきて、主人公のおじいさんが何事に対しても「いいからいいから」と、もてなすお話である。おじいさんは長年生きてきてだまされたり、いやな目にあってきたであろうに、孫の「ぼく」でさえ「いいのかな」って思ってしまうぐらい純粋である。神に近い存在だなと思う。最後に,孫の「ぼく」が、うっかりすべって、おじいさんのおなかにはるべきところをまちがえておでこに、カミナリの親子から返してもらったおへそをはってしまった時でさえ「いいから、いいから」と言い、しかも「まっ、これもなかなかケロ。いいもんじゃケロケロッ」と,カエルになって返事をしてしまうというところまでノリがいい。このおじいさんは、子どもの頃から、こういう人だったのだろうか。こういうおじいさんに育てられた孫のぼくはなんて幸せなんだろうと思った。短いけれど心に残る作品です。
4年担任 坂瀬雅美
登録日:2014年7月14日/更新日:2014年7月14日