6月9日(月) いつかは・・・
登録日:2014年6月 9日/更新日:2014年6月10日
去年の冬、今の3年生の子どもたちは、種をまく時期が遅くなり、
冬の野菜を上手く育てることができませんでした。
種をまいたのは、かぶとラディッシュです。去年の10月・・・
すっかり寒くなってしまって、
毎日しっかり水をやってもなかなか芽が出ません。
「先生、まだ出ないね。」
という声を聞くと、とても申し訳ない気持ちになりました。
「もう少し早く種をまけていれば・・・。」
結局芽は出たものの、あまり大きくは育ちませんでした。
それでも子どもたちは、うれしそうにその小さなかぶやラディッシュを持ち帰りました。
新学期が始まり、進級した子どもたち。私も新たに2年生を担任させていただくことに
なりました。そんなある日、教室の前に去年担任した女の子が来ていました。
「久しぶりだね!どうしたの?」と聞くと、その子は、私にお花を渡してくれました。
「これ、去年育てたラディッシュだよ!お母さんと水につけて育てたの。」
それを見て、私はとてもびっくりしました。ラディッシュの収穫時期はもうとっくに過ぎている
と思っていましたし、もうあのラディッシュは育たないと思い込んでいたのです。
とても優しいその子は、いつも水やりを欠かさず、けなげに成長を待っていました。
そして、見事に花開いたラディッシュ。その報告は、とてもうれしかったです。
成長の終わりは決して決まっていないのですね。
『いつかは、花開く』ということ、教えてくれてありがとう。
二年担任 安武智美
登録日:2014年6月 9日/更新日:2014年6月10日