5月28日(水) おかわりがしたい!
登録日:2014年5月28日/更新日:2014年5月28日
ノートルダム学院小学校の給食は、子どもたちに大人気です。
旬の食材がたくさん使われ、季節の和菓子も出ます。
私が担任をしている学級でも、給食が楽しみな子がほとんどで、ごはんもおかずもデザートも、毎日、食缶はからっぽになります。しかも、4月から毎日です。
4時間目が終わるチャイムが鳴ると、子どもたちは持ってきたランチョンマットを机に広げ、給食のための準備をします。その間、給仕当番の児童は大いそがしです。
食器や食缶を教室に運び込み、配膳台の前に並ぶ担当の児童に、次々と配膳したお皿を渡していきます。
そんな中、熱い視線を給仕当番に注ぐメンバーがいます。
それは、「おかわりをしたい」メンバーです。
今日は何が残るのかを、静かに、時には食缶の中をのぞきこみながらチェックをしています。
先日、ナポリタンスパゲティが出た日のこと。
この日は、おたま3杯分のスパゲティがおかわり分として残りました。
配膳時に分け切ってしまう日も多いので、この日のおかわりはこれまでの中ではかなり多い方です。
今日の「おかわりがしたい」メンバーの目指すところは一つ。
最初に食べ終わった児童が食缶の前に立つと、全員に向かって声をかけます。
「スパゲティをおかわりしたい人はいますか。」
すると、10名以上の児童が手を挙げました。
その日のおかわりの量は、1人あたりふた口分くらいでした。
正直、おかわりの量が少ないと感じた児童もいたでしょう。
でも、好物をたくさん食べたいという気持ちを少しがまんして、みんなで作ったきまりを守り、「あー、今日もおいしかった。」といって片付けをする姿に子どもたちの成長を感じます。
今の子どもたちの身の周りには食べ物があふれています。
「好きなものを好きなだけ食べない」という習慣を持つことは、健康を維持していくために必要な力だと考えています。
今は大人が用意しているものを大切にいただいている子どもたちですが、いずれは食事を用意する責任を自分で持つことになります。苦手な食べ物がある児童ももちろんいます。でも、食事の大切さはその児童たちもよく知っています。
「腹八分目」
健康の維持のためにちょうど良いとされる食事の量を、大人たちは毎日守ることができているでしょうか?
わが身を振り返り、ふと考えます。大人より子どもの方が我慢強いのではないか。子どもたちを見ながら、ふとそう感じます。
4年生担任 前田 千恵
登録日:2014年5月28日/更新日:2014年5月28日