12月18日(木) 子どもたちの光
登録日:2014年12月18日/更新日:2014年12月18日
はやいものであさっては修了式、あと二日で年内の学校は終了です。おかげさまで、多彩な才能にあふれる子どもたちと充実した毎日を過ごさせていただけたことを心からお礼申し上げます。
光陰矢のごとし、この小学校で教師をさせていただいてもう22年。こんなに長い間、絶えることなく多くの人たちに支えられて過ごせたなんて本当に幸せです。ずっと先になって人生をふり返ったなら、ここでの時間はひときわ輝いているに違いありません。長い歳月の間には、精一杯やっても力及ばず、不本意な結末に苦しんだり、いくつかの犠牲を悼んだこともありました。それでもこのノートルダムに勤め続けるのは、主の愛にこたえたいから、そして、ここまで育ててくださったシスター方や先輩たち、保護者のみなさまや子どもたちに、微力でも何かをさせていただかずにはいられないから、そしてどこまでも伸びようとする子どもたちの命の力に触れることが、尊くてうれしくてならないからです。子どもたちがもつ希望にあふれる命の光は、この上なく愛おしい。それを身近に感じられる日々は、実にかけがえのないものです。
乗り越えられないような困難や絶望にとらわれそうな時、私は、子どもたちのそばにいるだけで救われます。一人一人の放つ光が心の深くにまでさしこむからでしょう。すると、問題を効率よく通過するのではなく、時間をかけても確実に乗り越えよう、誠実に向き合おうという気持ちになります。そして、丁寧に少しずつ自分の器を広げてご恩返しができたならという気持ちになります。
ノートルダムの子どもたちは、この瞬間も希望の光であり、未来でもそうあり続けると私は本気で信じています。そんな人間がここにいることを忘れないで、つらいときも自分のペースで頑張り続けてもらえたら・・・。
子どもたちの未来に神様の祝福が豊かにありますように・・・。
稲光千賀子
登録日:2014年12月18日/更新日:2014年12月18日