今週のノートルダム(9/30- ) vol.4「6年生 修養会」
登録日:2013年10月 4日/更新日:2013年10月 4日
初秋のすがすがしさいっぱいの山の家に、6年生が集いました。修養会です。
6年生達は、その目当てのひとつである「沈黙を守り」、神父様のお話に耳を傾け始めました。今年、修養会のお世話をしてくださるのは、大阪の明星中学校高等学校の校長先生をなさっている馬込新吉神父様です。
神父様は、聖書の中にある「善きサマリヤ人」(ルカによる福音書 第10章25~37節)を引用して、隣人になることの大切さを教えながら、修養会のテーマ「わたしたちはみんな兄弟・姉妹さ」に迫りました。
「自分に都合のいい友達を作っても、それは本当の友達ではない。自分にとって都合の悪い人とも友達にならなければならない。困っている人を見て見ぬふりをしてはいけない。知らんぷりしてはいけませんよ。」そして、アフリカにあるザンビアの子ども達の様子を紹介されたりしたあと、「キリスト教の学校で一番素晴らしい点は、ボランティア・奉仕の精神を持っていることです」とおっしゃいました。
そのあと、外で「振り返りと祈り」に入りました。完全沈黙のうちに、ふだんは聞こえない音を聴き、ふだんは目につかないものに気づき、見つめ、そしてふだんは考えないことを考えながら、神父様のお話を聞いての感想をまとめたり、黙想やお祈りをしたりして貴重な時間を過ごします。
自分で好きな場所を選び、たとえ仲良し同士で座っていても、完全沈黙を守って作業を進めます。
すると、本当にふだんは聞こえてこない音が耳に入ってきます。どんぐりの実が地面に落ちる音や、人の気配を感じないからでしょう、鳴き続けるセミの声です。
お昼は、お祈りこそ声を出してからいただきましたが、それ以外は一切、声が出ません。こんなお昼は生まれて初めてでしょう。
そのあとは、再び、神父様からお話をしていただきました。徴税人のザアカイ(ルカによる福音書 第19章1~10節)についてです。
ザアカイの仕事については、消費税が来年4月から8%になるなどの、6年生にも実感がわくような話を通して説明してくださいました。そして、ザアカイが、イエス様によって生き方や価値観を変えられた、とおっしゃいました。
2回目の「振り返りと祈り」のひとときに続き、「分かち合い」の時間を迎えました。
この分かち合いは、修養会のハイライトのひとつです。10人から12人で構成されるグループに分かれ、シスターや教師がリーダーとなって、6年生の想いや考えを引き出します。どんな意見をも受け容れ、決して反対意見を言ってはいけないのがルールです。
学校に戻って、みことばの祭儀にあずかりました。
今日一日、お世話してくださった馬込神父様が6年生に山の家で最後におっしゃった言葉が次です。
「修養会は、うちの学校でもやってみたいと思うぐらい、とてもいい行事ですね」
神父様、6年生に心の栄養を与えてくださり、ありがとうございました。
登録日:2013年10月 4日/更新日:2013年10月 4日