校長ブログ 11月14日(木) フィリピン追想
登録日:2013年11月14日/更新日:2013年11月14日
2002年の夏、ノートルダム三校の教職員20人以上が研修ツアーでフィリピンを訪れました。小学校のメンバーには、中塚先生、遠藤先生のほか、私も混じっていました。見学先は主にマニラ市内で、修道女会やカトリック学園のお世話で、貧しい人々や元日本軍従軍慰安婦の方などに会ったり、小学校を訪問したりしました。
その小学校とは、その後、話がまとまり、2003・4年とテレビ会議をおこないました。英語の授業と、放課後に子ども達と児童会同士でやりとりをしました。電話回線を使ってのシステムで、当時、フィリピンはADSLがまだ使えず、ISDN回線を利用していました。そして、なぜか雨が降ると交信がうまくいかないという事態がよく起こりました。先方の学校の担当者が不在になってテレビ会議は休止となり、今に至ります。
フィリピンの貧民窟を見学した時は、それまでに知っていたカンボジアの難民キャンプとタイの首都バンコクにあるクロントーイという大きなスラムに比べたら少しはましかな、とも感じましたが、それでも厳しい生活環境でした。
それらの体験からもうひと昔以上も経っていますが、今回、台風30号に直撃されたフィリピンの地域が、先進国の一地方のような生活環境ではないだろうという想像が働きます。同時に、ライフラインとともに支援陸路も寸断された現地の状況は、想像するにとても辛い気持ちにさせられます。
本校でフィリピン人の先生といっしょに英語を教えたということも含めて、フィリピンには個人的な愛着があります。しかし、それは別として、前回のブログに書いたように、カトリシズム・ヒューマニズム、そして、同じアジアの同胞という観点から、私たちは大きな支援をしなくてはならないと考えるのです。
登録日:2013年11月14日/更新日:2013年11月14日