6月19日(水) 風ニモマケズ
登録日:2013年6月19日/更新日:2013年6月19日
私のいるスタジオからは中庭をはさんで旧本館の低学年の教室が見えます。
先週、3年生の教室で育てていたチョウがさなぎから羽化して、相次いで旅立っていきました。
名残惜しそうにしている子ども達の様子がほほえましくて、窓から眺めていました。よく見ると、アゲハチョウは飛び立ったもののおぼつかないようで、窓のすぐ下の外壁につかまっています。チョウも名残惜しいのかも知れないと思うほど、2時間たっても、3時間たっても、じっと同じ場所にいました。
台風の影響で風が強くなってきました。びゅうびゅうと吹く風の音に、心配になってチョウのとまっている壁を見上げると、飛ばされそうになりながらも懸命につかまっている姿が見えました。体全体がはためくほどなのに、どうやって脚に力を込めているのでしょうか。小さい体でがんばっているのを見て感動しました。目が離せません。
「がんばれ、がんばれ!」
それは、―― 組体操で、遠泳に向けての特訓で、マラソン大会で ―― 子ども達が苦しくても必死でがんばっている姿を見て感動し、思わず声に出して応援して、祈るような気持ちで見ている時と同じだと気づきました。
風がおだやかになり、ふと見ると、チョウはもう旅立っていました。
情報担当 井上 朋美
登録日:2013年6月19日/更新日:2013年6月19日