5月7日(火) 心の栄養
登録日:2013年5月 7日/更新日:2013年5月 8日
朝8時10分始業のチャイムが鳴って、今日も朝読書が始まります。教室にいた子ども達に、チャイムがなって運動場から帰ってきた子ども達が加わって、教室は一気に静かな空気に包まれます。3年生にもなると先生にうながされなくとも朝読書がはじまるのです。教室の朝読書の光景は圧巻でもあります。
子どもたちに読書力を育成するこの取組。これは私が最も力を入れるべきと考えている取組ですが、その私が大きな衝撃を受けた記事が4月26日(金)付読売新聞に掲載されました。「『被災地へ本』続く支援」です。3.11の原発事故により全村避難を続ける福島県飯舘(いいたて)村が、「知の積立事業」を今年度からスタートさせたという記事です。菅野村長は「どの自治体も避難対応に四苦八苦で、図書まで手が回らない。飯舘村も同じだが、将来へ手を打たないと避難中の子どもに本を読む習慣が育たず、『知』が蓄えられない。」と言います。それは、子どもたちの読書力育成を目指す被災地飯舘村の取組とそれを支援する動きを伝える記事でした。あの被災からの復興の取組に子どもたちの読書力育成を掲げる見識の高さ、その決断力。記事は、「震災を体験したことで、子どもたちの内面は深さが増し、本への関心が強くなっている。」との東京子ども図書館理事長のコメントを掲載もしています。
本は、子どもたちの頭と心の背丈を存分に伸ばします。あの困難な状況の中ですら行われている子どもたちの読書力育成の取組を、このノートルダム小、この京都に住む私たちが、取り組まないわけにはいきません。そう感じさせられた記事でした。ノートルダム読書百選を是非参考に、学校と家庭が力を合わせて頑張りましょう!
3年生 担任 鎌田 裕子
登録日:2013年5月 7日/更新日:2013年5月 8日