3月14日(金) いつの日か...
登録日:2014年3月14日/更新日:2014年3月14日
春は別れと出会いの季節...。
明日159名の児童が巣立っていきます。
6年生全員で心を合わせて最後に歌う曲...。それが「旅立ちの日に」です。
校舎や教室、グラウンドから見える風景を思い浮かべながら歌う1番、さりげない毎日や仲間たちと過ごした日々をふりかえりながら歌う2番。長いようで短かった6年間だったことでしょう。
今年度の6年生は特に、旧校舎への思いが深いのではないでしょうか。
この2月に新校舎に全学年が引っ越しました。と、同時に慣れ親しんだ旧校舎が少しずつなくなってきています。新校舎の4階からその様子が間近に見受けられ、複雑な思いを抱いているのは私たち教職員だけではないと思います。入学して初めて過ごした1年生の教室...。日直の仕事のために通った事務所。マリアンホールや図工室・工作室に移動するたびに握手をしたマザーテレジアの御像につながる廊下...。6年生の子どもたちは、旧校舎での日々も胸に秘め、様々な思いを歌に込めてくれることでしょう。
一昨日卒業生が来ました。今の6年生が1年生だったときのパートナー、早いもので高校2年生になりました。彼女たちはパートナーだった6年生や一緒に過ごしたことのある後輩達に声をかけ、近況を報告し合い、姉妹のようにひとときを過ごしました。中学校進学に向けて不安を感じている6年生に入学後のことを事細かに教え、不安な気持ちを和らげていました。その姿は、入学式の日に優しく1年生に接していたあの日と全く変わらず、懐かしさとともにあたたかな気持ちになりました。卒業生の彼女らとともに旧校舎で過ごした日々をふり返り、思い出を語り合いました。卒業式の準備をしているNDホールで、自分たちが卒業したときの席に着いたのは驚きでした。小学校の卒業式は特別なものだったようです。彼女たちは、1・3・4・6年生の時に担任、副担任として関わった、私にとっては特別な学年です。元気いっぱいだったあの学年...。パワーがあり余って、時には先生方から注意を受けたりしていましたが、明るく元気で、どんなことにも臆せずチャレンジする彼らはとても魅力的でした。今も彼らは自分たちの夢に向けてたゆまぬ努力を続け、チャレンジし続けています。ともに笑い、喜び、悩み、悲しみ、泣き...。一緒に過ごしたあの日々は私にとっては大切な宝物です。
卒業式を前に、一人ひとりの晴れやかな顔を見るにつけ、心身ともに大きく成長した彼らに幸多かれと祈らずにはいられません。彼らと関わった全ての教職員はそれぞれの思いを胸に彼らを送り出します。そしていつの日か巣立っていった卒業生と再び会えることを楽しみにし、小学校に帰って来てくれるのを待っています。
6年生副担任 稲森 真弓
登録日:2014年3月14日/更新日:2014年3月14日