2月21日(金) 『 雪のメロディー 』
登録日:2014年2月21日/更新日:2014年2月21日
2月某日、京都の街は珍しく大雪となりました。朝、音楽室の窓のカーテンをさあっと開いた瞬間に子どもたちの口からピアニッシモで漏れた「うわぁー!」という声、声、声は、美しい雪景色のBGMのように静かな美しい余韻を残して音楽室の天井に吸い込まれていきました。「静かに耳を澄ましてごらん。雪の音楽が聞こえるよ・・・」と言うと、子どもたちは神妙な面持ちで聞き耳を立てていました・・・。
その日、中庭には一日中真っ白な雪がはらはらと降り積もっていました。全てを純白の布で被い尽くそうとするかのように、静かに静かに淡々と降り積もる雪がやさしくゆっくりと奏でるメロディーは、新しく産声をあげたばかりの空間への子守唄のようにも、少しずつ取り壊されていく旧校舎との別れを惜しむ哀歌のようにも聞こえました。
4年生副担任 音楽科 寺下 徹
登録日:2014年2月21日/更新日:2014年2月21日