登録日：2013年3月14日／更新日：2013年3月15日

「私が４歳の時に、雑誌『少年』に鉄腕アトムは連載を始めた。勿論、私は、そのときから読み始めたのではない。定かな記憶はないが、小学校中学年くらいに初めて読んだように思う。小学校高学年の時には、毎月雑誌が出るのを楽しみに、『鉄腕アトム』を読んでいたのを覚えている。
　その中で、アトムは、「２００３年４月７日に天馬博士によって作られた。」と書かれていた。２００３年と言えば、私は５０歳くらい、小学生の私は、「私にもアトムを作ることが出来る。」と思ってしまった。それ以来、学校での理科の勉強が大好きになり、それがいまだに続いている。」
　というのは、全くのフィクションです。小中学生の私は、ただただ夢中になって、「アトム」を読んでいただけで、「作る」ということなど、思いも及ばなかったことでしょう。

　私が教師になったときの目標の一つは、「理科好きの子を増やしたい。」というものでした。私の経験からすると、小学生の５割くらいは理科がすきですが、２割くらいは理科の嫌いな子が居るようです。そして、理科がすきといっても、その理由は、「理科では実験が出来るから、」という子も多いようです。それはそれでもいいのですが、「自然は法則によって動いている。」ということを知り、「その法則を一つ一つ知っていくことの喜び」を理科学習の醍醐味と感じて、その上で「理科好き」になってほしいのです。

　これからも、「真の理科好きの子ども」を一人でも多くするために、毎日、子どもたちと理科学習を進めたいと思っています。

理科担当　　藤木　年比古

登録日：2013年3月14日／更新日：2013年3月15日