登録日：2013年10月11日／更新日：2013年10月11日

緑豊かな本校の木々の中で最も印象的なのは、春になると新入生を華やかなピンク色で迎える桜の大木です。でも、この時期に登校するとき必ずその甘い香りとともに秋の訪れを感じさせてくれるのが金木犀です。長く暑かった夏が終わり、これからやってくる寒い冬にちょっと気分が沈みがちになってしまうこの季節、金木犀の香りをかぐと「さあ頑張ろう」と思えるから不思議です。本校にきて、初めて銀木犀という種類の木犀があることも知りました。

英語科の準備室はちょうど学校の東側の塀に面しており、そこにはたくさんの金木犀が植樹されています。ネィティブの先生にお聞きしても、アメリカやオーストラリアでは金木犀で秋の訪れを知る、といったことはないそうです。日本にくるまでその存在もしらなかったとおっしゃっています。

今日も準備室の大きく開け放った窓からは何とも優しい木犀の香りが漂ってきます。日本の秋に金木犀があってよかった。その香りを胸いっぱいに吸い込んで一日の授業が今日も始められるのはとても幸せです。

 

英語科　田縁眞弓

登録日：2013年10月11日／更新日：2013年10月11日