10月9日(水) 小さなキリスト者
登録日:2013年10月 9日/更新日:2013年10月 9日
10月はロザリオの月です。ノートルダム学院小学校では10月2日~10月31日の期間、お祈りしたい子どもたちがNDホールや聖堂に集まってロザリオの祈りを捧げています。1,2年生を中心にたくさんの子どもたちが毎朝、集まります。
宗教担当の私と宗教生活委員の子どもたちが、その先唱を行っています。
お祈りの時間は7時50分からと大変早い時間に始まるのですが、子どもたちはロザリオを手に、「先生、おはようございます。」「今日もお祈りしにきたよ。」「今日で3回目!」と笑顔でお祈りしに来てくれます。私も「よく来たね。」と自然に笑顔になります。
そんな毎日を過ごしているのですが、ある朝、嬉しいことがありました。それはいつものように宗教生活委員の子どもたちとお祈り前の打ち合わせをしていると、5年生の女の子がやってきました。その女の子は毎朝、ロザリオのお祈りに参加してくれている子です。
その子は何も言わずに私たちの方をじっと見ていました。
私がさりげなく「○○さん。先唱、いっしょにやってみる?」と聞くと、すぐに「うん!」と嬉しそうにOKの返事を返してくれました。
先唱は100人以上いる人前で主の祈りとアヴェ・マリアの祈りを大きな声を出して唱えなくてはいけません。レギュラーの宗教生活委員の人でも、緊張してなかなか声が出ません。しかし、その女の子は堂々と誰よりも大きな声でロザリオのお祈りの先唱をしてくれました。
子どもたちが自分から朝のロザリオのお祈りに参加してくれている。その姿をみるだけで、一人の小さなキリスト者の力によって、こちらの方が励まされてお祈りしている、そんな気がしました。
ノートルダム学院小学校は普段からお祈りを大切にしています。この日はお祈りの力をこの5年の女の子を通じてマリアさまから私自身、教えてもらった気がします。
宗教・1年副担任 上林 護
登録日:2013年10月 9日/更新日:2013年10月 9日