11月11日(月) 学びと実行
登録日:2013年11月11日/更新日:2013年11月11日
今日は、「知っている」と「出来る」について少しお話しさせていただきます。
課題に向かう心構え、思いやりに欠ける言葉遣い、怪我につながりそうな行動・・・。子どもたちと過ごす毎日の大半は穏やかで有意義なのですか、個に応じたよりよい成長を願って、時にはきちんと注意する必要が生じることもあります。
静かな場所に落ち着いて座り、「よりよく生きるためには、今のどんな行動をどうすればいいのか。」といった内容を尋ねると、ほとんど誰もが「いかにも優等生」「お受験塾の入試対策問題模範解答」ともいえそうな返答をすることができます。自分の行動の何がいけなかったのか、どうすればいいのかはとっくに知っているのです。何度も聞いたことがありますから。
でもできません。生半可なわかり方や、分かったつもりは、本当には何も分かっていないから、実行につながりにくいです。本当に分かっているなら、そうたやすく繰り返しませんから。
そんな時、「頭で分かっていることと実際にそれを実行することとの間には、だいぶひらきがあるものなのだな。」としみじみ思います。「実行できていることのみが、真に分かっていること」と言えるのでしょうね。
知ることと行うことが一致したとき、真の成長となり、力となります。「こんな基本的なことまで・・・」と、時には少し下を向きそうになりますが、私の今日の行いが、子どもたちの豊かな未来と幸せの一助になれる可能性があるのであれば、こんな尊く嬉しいことはありません。
ちょっと先の子どもたちのささやかな成長を、今日も気長に楽しみにしながら子どもたちと過ごさせていただいています。
5年担任 稲光千賀子
登録日:2013年11月11日/更新日:2013年11月11日