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授業紹介 クローズアップ

授業紹介 クローズアップ 8月号 生活・総合「自然の中の子どもたち」

登録日:2013年8月23日/更新日:2013年8月24日

 本校の大切な教育の1つである山の家学習。この山の家学習を子どもたちは毎回とても楽しみにしています。
 この山の家は,1984年に小学校創立30周年を記念して,滋賀県大津市の途中というところに建てられ,「自然の中で美しい心と主体性を育もう」というテーマで始まりました。

  私たち人間は自然と共生しています。自然の中にある「いのち」に包まれて生きている私たち。五感を働かせて活動する学習の中で自然と対話し自然の中で遊ぶ経験は,子どもたちの成長に大きな栄養を与え,豊かな感性を育みます。自然の中で遊んだり,たまにはケンカしたりなどの経験を通しての学びは,子どもたちの心を大きく成長させます。
 低学年では,自然観察をする中で,自然の偉大さや素晴らしさを知り,自然を守り育てようとする気持ちが芽生えるようにという願いのもとに学習計画がたてられています。高学年では,自然の中で受け継がれていく「いのち」の誕生や生物の成長の仕組みを知り,「いのち」の大切さを理解するとともに,自分や他人の「いのち」を尊重する心を育んでいくための学習を実施しています。6年間を通して,自然の中での体験を通して、子どもたちの感受性が健やかに育まれるよう計画されています。

  各学年,4月から11月まで,年間を通して各学年のめあてに基づいて学習をしています。
 1年生は自然に親しみ、2年生は、里山の森に住む生き物にも目を向けます。3年生は周辺を探険して、近隣の様子を観察し、4年生は、田植えから脱穀まで一連の稲作を体験します。5年生は、社会科の学習を深め「古代人に思いを馳せて」竹輪作りをしたり、6年生でも、竪穴式住居で古代体験をします。 
 また,今年度の栽培学習では,1年生「さつまいも」2年生「ジャガイモ」3年生「夏野菜」を育てています。3年生,4年生はこの山の家で合宿も行いました。

  各学年の活動を具体的に紹介します。

1年生・6年生
 1年生にとって初めての山の家学習は,6年生のパートナーと一緒でした。パートナーに連れられて山の家を案内してもらい,山の家との素敵な出会いをすることができました。また,自然の中でパートナーと食べるおにぎりは最高においしかったようです。
 1年生のもう1つの活動はサツマイモの苗植えでした。苗の葉の部分に土がかからないように気をつけ土の感触を味わいながら植えました。

 2年生
  第1回目の山の家学習は,大雨でした。天気をうかがいながら雨の中ジャガイモの種芋を植えました。草木灰をつけ,「種芋が土の中で腐らないように」と願いながら植えました。種芋を観察した子どもたちは,「さわったら柔らかかった。」「ジャガイモのいいにおいがする。なんかやさしいにおい。」「草や木を燃やした灰をつけると腐らないのは何故だろう?」「黒いぼっこりしている所から芽が出てくるのが不思議だなあ。」と感想を書いていました。
 2回目の山の家学習で成長の様子を見ると,いくつかのジャガイモが成長不良でした。ガッカリした気持ちを抑え,うまく成長しているジャガイモを大切に育てようと,畑の草抜きをし,肥料をまきました。畑の手入れをした後は,田んぼにいる虫を観察しました。あめんぼやカエル,オタマジャクシ,カエルになりかけのオタマジャクシなどこの季節でしか見られない虫を観察しました。

3年生
 第1回目の山の家学習では,野菜の苗植えと春見つけを行いました。春の山を観察し,生き物を探す子ども達の目はキラキラと輝いていました。
 3年生の合宿は,残念ながら雨の中の山の家合宿となりましたが,教室内での基地作りはみんな大興奮でした。ブルーシートで屋根を造ったり,ドアを造って部屋の内装を考えたり,玄関を造っているグループもありました。限られた材料の中で材料の特性を考え,友だちと協力を図り,創意工夫し完成させました。夕食のカレー作りは室内で野菜を切るだけの活動になってしまいましたが,美味しいカレーが出来上がりました。ご飯は軒の下にブロックで作った竈でお米を炊きました。ご飯もふっくら美味しく炊きあがりました。

4年生
 4年生の山の家学習はお米作りです。苗を植える作業に始まり,稲刈りの収穫まで4年生が行います。収穫したお米は,お餅つきをして全校児童が食べたり,調理実習で使用されたり,来年度の3年生,4年生が合宿をする際に使います。山の家に行く前に学校の講堂で練習をしました。ストローを苗に見立てて苗を植える練習をし,本番に備えました。実際に田植えをしてみると,沼のような田んぼの感覚に戸惑いながら目印に沿って苗を植えていきました。
 6月には合宿も行いました。晴天の山の家で山の家ラリーを行い爽やかな汗をかきました。夕食のカレー作りは,木が乾燥し,絶好の飯ごう炊さん日和でした。みんなで協力し,美味しいカレー作りに挑戦しました。同じ材料で同じ分量のカレーを作るのに,何故かグループによって味が違います。野菜のうまみの出ているカレーもあれば,煮込みバッチリのカレーもあり,火加減の大切さ,竈係(火を焚く係)の重要さ,火加減と野菜を切るサイズの関連等,カレー作りは奥深いです。

 

 5年生
 5年生では,古代人に思いを馳せて活動を行っています。第1回目は,遠泳合宿で自分の命の存在を示す「命札」作りと,古代人も食べていたといわれている「竹輪」作りです。命札は,木の札を紙やすりでツルツルに磨き,遠泳に懸ける思いを漢字1文字で書き表し,遠泳合宿に向けて気持ちを高めていきます。もう1つの活動,竹輪の材料は「はま一」さんという蒲鉾屋さんのご好意で分けていただいた魚のすり身を竹に巻き,炭火で焼きました。おにぎりのおかずに自分で焼いた竹輪は格別の味でした。

  

   

  一方,学校でも2年生が運動場の北西角に位置する畑でキュウリ,中庭でプチトマトの栽培を行いました。

 キュウリの苗を植えた数日後,茎が折れているのを発見しました。
 ボールが当たったのか・・・,観察をした時に踏んでしまったのか・・・。

 これは大変だと思い,新しい苗を買い直し,何もなかったかのように植え直そうかと考えました。しかし,それでは学習にならないと調べたところ,折れた茎をテープで補強すれば元通り育つことが出来る,との情報を得ました。早速保健室のテープをもらい,茎にテープを巻き,手当をしてやりました。折れた茎が根元だったため,本当に再生するのかどうか不安でしたが,大きなキュウリの実がたくさんできました。
 また,こんなエピソードもありました。畑で世話をしていると,

6年生:「先生,水はちゃんとやれていましたか?」
私:「2年生がちゃんとやっているよ。」
6年生:「???。」
おかしいなと思い,よく話を聞いてみると,飼育栽培委員の5,6年生が水やりをしてくれていたのです。2年生だけで育てていると思っていたキュウリですが,なんと上級生も一緒に育ててくれているキュウリだったのです。

 この話を2年生の子どもたちに伝えたところ,
「先生,僕たちと一緒に育ててくれた上級生にお礼を言いたい。」といってくれたのです。
「どんなお礼をしようかな?」と問いかけると,
「お手紙を書く。」
「お手紙だけじゃなくて,折角だから採れたキュウリを食べて欲しい。」と言います。
そこで,委員会の時間にキュウリを切り塩味をつけて飼育栽培委員会へ持って行きました。上級生たちに喜んでもらい大満足の子どもたちでした。

 

  たくさん採れたキュウリを調理室でサラダに調理し,みんなで食べました。採れたてのキュウリは甘みのある優しく美味しい味でした。

 

 生活・総合担当 建林美紀子

登録日:2013年8月23日/更新日:2013年8月24日

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