3月5日(土)は、6年生を送る会でした。もうすぐ卒業していく6年生もあわせて、全校で一堂に会するのは、これが最後です。

 各学年、それぞれの思いをこめて6年生に歌やことばのプレゼントをしました。きっとどれも、6年生の心に響いたはずです。

 

 私自身は、この6年生が3年生のときに担任をしておりました。楽しいことが大好きで、新しいことを始めるときには目を輝かせて行動する子たちでした。話し合いをすると、次から次へといろんなアイディアを出し、またそれを発表するのを楽しんでいました。創造力・表現力に富んだこの学年の子どもたちは、とても魅力的でした。

 

 ・・・そこからさかのぼることさらに2年。この子たちが1年生のとき、当時私は6年生を担任していました。つまり、パートナーの学年だったのです。入学式の少しぎこちない会話。でもそこからちょっとずつ心が近づいて、宝ヶ池に遊びに行ったり交流会をしたりする中で、本当の兄弟姉妹となって絆を深めていったこと、昨日のことのように覚えています。ある子は、「おねえちゃーん!」と会うたびにきらきら輝く笑顔を向けていました。またある子は、6年生のお兄ちゃんの喜ぶ顔が見たくて、お兄ちゃんがいない間に6年の教室をそうじをしてくれました。当時の6年生が、十分にお世話できていたかどうかわかりませんが、この絆が脈々とノートルダムに受け継がれていることはまちがいありません。

 

 3月5日(土)、私の目の前では、小さなかわいい1年生が、6年生のお兄ちゃん、お姉ちゃんをじーっとみつめていました。お別れが近づいてくると、こらえきれない涙があふれ出てきたようでした。6年生の涙と、1年生の涙で(先生たちの涙も!)、会場がなんともいえないあたたかな、やわらかい空気に包まれたことを、お越しくださった皆様もお感じになったのではないでしょうか。これが、ノートルダムの絆です。

 

新入生委員   秋田 幸絵