3年生から始まる理科には、「チョウをそだてよう」や「こん虫をさがそう」の単元があります。

この時期の子ども達は昆虫(虫)が大好きです。

祈りの森や学年花壇、通学途上で様々な生き物を見つけてきます。

「先生、この虫何て言うの?」「こんなの見つけたよ!」と私に自慢げに見せに来てくれます。

そういう時、私は子ども達によく見つけたね、どこにいたの?と問いかけます。

男女を問わず、ノートルダム学院小学校の子ども達は昆虫(虫)が大好きです。

その昆虫(虫)が大好きな子ども達のために、数年前から理科学習がスタートする3年生には、「カブトムシの幼虫」を5月にプレゼントしています。

毎年50人から70人近くの子ども達が飼育ケースを持って私のところにやってきます。

その子ども達には、理科準備室で育てている「カブトムシの幼虫」を1匹ずつ渡してあげます。

カブトムシの幼虫をもらった子は、大事そうに飼育ケースを持って教室に帰っていきます。

5月の末から6月にかけて、カブトムシの幼虫はさなぎを経て成虫へと変身します。

「先生、成虫になったで。」「メスやったわ。」と嬉しそうに子ども達が報告してくれます。

実は子ども達にプレゼントしているカブトムシの幼虫は、理科準備室で成虫から産卵させたものや滋賀県や京都の南部で採集してきたもの、保護者の皆様から頂いたものなのです。滋賀県の地元の方は、「最近はカブトムシの幼虫も数が少なくなってきた。」「大きさも小ぶりになってきた。」と話されていました。

私の小さいころは、どこの山にもたくさんいたような気がします。大きさも10cm近くあったのを記憶しています。

今年も理科準備室の飼育ケースの中では、新3年生の子ども達を待つカブトムシの幼虫が育っています。無事成虫へと育つことを祈らずにはいられません。                                                      

 

理科準備室で育つカブトムシの幼虫。手袋をしてカブトムシの幼虫をさわる子ども達。

                                                                 3年 副担任(理科担当)藤島 太助