6年生は、卒業まであと4ヶ月を切り、小学校で体験する行事も残り少なくなってきました。先週 11 日(木)の参観では、ディスカバリー(テーマ別修学旅行)のまとめの発表をしました。一人ひとりが研究テーマを設定し、自分なりに調べたり、体験したことを通して学んだりしたことをパワーポイントにまとめました。心地よい緊張感の中、一人ひとりが発表をしました。短い時間でしたが、発表までの過程は紆余曲折…。悪戦苦闘しながら発表の日を迎えました。

 

 そして、今週 18 日(木)は、 6 年生にとって小学校生活最後の音楽会です。

 今回は、クラスごとに三部合唱をします。それぞれのクラスの雰囲気に合わせて次の曲を選びました。「 COSMOS 」「飛行船」「言葉よりも…」「 HEIWA の鐘」の 4 曲です。いずれも中学校2・3年生の合唱コンクールで取り上げられることの多い名曲で、歌詞の内容や音楽的な表現に関して、深い理解を必要とするものです。今年の6年生なら、きっと曲についてよく考え、表現してくれるだろうと思い、一緒にチャレンジしています。音 楽の授業では、パートリーダーやサブリーダーが中心になって練習を積み重ねてきました。彼らが、パートメンバーに適切なアドバイスをしたり、指揮者とピアノ伴奏者が曲について打ち合わせたりする姿が多く見受けられるようになりました。また、休み時間や放課後なども友達を誘って一緒に自主練習をしている子どもたちもたくさんいます。

「先生、○○のところの音程がうまくとれへんねん。どうしたらいいんやろ? 一緒に音をとって下さい。」

「△△のところが難しくてできひんねん。そやし、パート練習用の CD を貸して下さい。」
「みんなの声が小さいんやけど、どんなふうに言ったらいい?」

「どうしたら大きな声になるんやろ? どうしたら音程が合うようになるのかな?」

「♪いつか~♪のところ(のメロディー)が好きやねん。格好いいよね。」

「本番まであと少し。がんばるわ。」

 

心に残るよい演奏になるように、という思いが日ごとに強くなってきました。一人ひとり、発表に向けて悩みは尽きないようですが、ようやく曲が仕上がりつつあります。仲間とともに一つのものを作り上げる素晴らしさ、楽しさを充分に感じ取ってくれているようです。あのときこうすればよかった…、などと後悔することのないように、自分の力をしっかりと発揮してほしいと願っています。心を一つにして懸命に合唱する姿をぜひご覧下さい。

 

6年生副担任 稲森 真弓